奈良原一高追悼展「消滅した時間」

タカ・イシイギャラリー フォトグラフィー/フィルム(六本木5-17-1 AXISビル2F)

  • 2020/3/3(火)
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奈良原一高追悼展「消滅した時間」

 2020年1月に逝去した、戦後日本を代表する写真家・奈良原一高(ならはらいっこう)の追悼展が開催。展示されるのは、奈良原の晩年の哲学が凝縮されたシリーズ「消滅した時間」より、ギャラリーオーナーの石井氏が厳選した10点。

 詩情豊かな「パーソナル・ドキュメント」の表現手法で、人間の生きる条件や文明のあり方を追求してきた作家は、1970年代に訪れたアメリカでアポロ17号の打ち上げに立ち合い、「この時、僕はこれまでの生涯をかけてたどって来た一切の視野を改めて振り返るような気持ちがした。そこには個人的な視座を通して宇宙的な視野に帰ってゆくという旅の姿があった」と、この経験が写真家としての転機となったことを明かしている。
 そして生まれたのが「消滅した時間」のシリーズだ。スケールの大きな時空間の表現や、詩的でありながら分析的な構図は、奈良原の真骨頂ともいえる力強さを内包している。

 ギャラリーでは、これまでに出版された写真集なども併せて閲覧できる。

【会期】2月29日(土)〜4月4日(土)
【休廊日】日月祝
【時間】12:00〜19:00(新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、会期中12:00〜の営業)

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