クレア・タブレ日本初個展「LOCKDOWN SELF-PORTRAITS」

ペロタン東京(六本木6-6-9 ピラミデ1F)

  • 2020/11/19(木)
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クレア・タブレ日本初個展「LOCKDOWN SELF-PORTRAITS」

 ロサンゼルスを拠点に活動するフランス人アーテ ィスト、クレア・タブレの日本初個展。

 これまで、2人以上の人物の関係性に焦点をあてた作品が多かったタブレだが、本展では、ロックダウン(都市封鎖)のさなかに制作された、タブレ自身の個人的な姿を描いた新作セルフ・ポートレイトのシリーズを発表。「絵を描きたいという衝動は何があろうと常に存在しているので、自分自身を描き始めたのはとても自然なことだった」と振り返る作家。つまり、積極的に自身を表現するというよりは、描く対象が自分しかいなかったという、少し特殊なセルフ・ポートレイトといえる。
 その観点で作品を観ると、画面の中の作家は伏し目がちであったり、フードや大きなローブで、または愛犬を抱えて顔や身体の一部を隠していたりと、鑑賞者の前から一歩引き下がるような距離を感じさせる。
 色使いも特徴的で、一度ベースにネオンカラーを塗り、その上にアンティークのような丸みがありつつもダークなカラーを重ねることで、クラシックにもエッジーでクールな雰囲気にも感じ取れる。

 非自発的に孤立させられているこの現状をよく反映した、抑圧の中の哀愁と美しさが共存する、まさに「LOCKDOWN SELF-PORTRAITS」だ。

【会期】11月19日(木)〜12月31日(木)
【休廊日】日月祝
【時間】12:00〜18:00 ※日時指定予約制

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