十二支の獣シリーズ。feebee個展「変化しつつ循環するもの」

六本木ヒルズ A/Dギャラリー

  • 2020/12/21(月)
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十二支の獣シリーズ。feebee個展「変化しつつ循環するもの」

 イラストレーターとしてのキャリアを経て、2014年頃より「畏怖・生死・循環」をテーマに、コンセプチュアルな作品の発表を始めたfeebee(フィービー)。今回の個展では、2014年より取り組んでいる、十二支を1匹の獣として描く「十二支の獣」シリーズを中心に作品を展示する。

 着想の基になっているのは、江戸時代後期の浮世絵師・遠浪斎重光(えんろうさいしげみつ)が描いた、十二支全ての特徴を持つめでたい生き物「寿という獣」という作品。伝説や神話に登場する神獣などのキャラクターには、人間の精神構造や社会構造、そして未知なる物への態度が現れるという考えから、激動の幕末とコロナ禍の2020年の人々の心情にある種の共通点を見いだし、現代の目線で再構築したのが本展の作品群だ。
 胡粉や水干など日本画材を使うことで、まるで屏風絵のようなおめでたい雰囲気もありつつ、獣それぞれの迫力ある表情やポーズが魔除けにもなりそうな、年末年始に鑑賞するのにはピッタリの企画展ではないだろうか。

 なお、A/Dギャラリーは本展終了後から4月下旬まで、リニューアルのため休館となる。同時にアート&デザインストアも一時クローズとなるのでご注意を。

【会期】12月11日(金)〜2021年1月3日(日) ※会期中無休
【時間】12:00〜20:00(12月31日〜1月3日は19:00まで)
※新型コロナウイルス感染症対応として、会期・営業時間が変更になる可能性あり

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