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DOMANI・明日展 2021 スペースが生まれる

DOMANI・明日展 2021 スペースが生まれる

国立新美術館

2021/2/1(月)  文化庁新進芸術家海外研修制度に参加した作家を、日本のアートシーンにプレゼンするグループ展「DOMANI・明日展」。パンデミックによる文化的中断が深くなった昨年、こんな時こそ若手中堅作家を支援しようと、2020年夏に初のオンライン展開を実施、そして再び、国立新美術館でのリアルな展示に立ち戻り、約1ヵ月間の会期で「DOMANI・明日展 2021」が開幕した。

 今回は過去10年間に各国で研修経験を持った7名の新進作家に加え、それ以前に研修を経て、現在アートシーンの最前線で活躍する竹村京(たけむらけい)・鬼頭健吾(きとうけんご)、袴田京太朗(はかまたきょうたろう)も参加。
 サブタイトル「スペースが生まれる」には、東日本大震災からまる10年を目前としたいま、いまだ記憶に深い被災によって生じた空間・景観の余白と、コロナ禍のstay homeで体験した時間的余白を経て、改めて何が本当に大事なのかを考えなおし、次代への扉をひらく時期を迎えているとの願いが込められている。

 大田黒衣美(おおたぐろえみ)の《sun bath》シリーズは、アトリエに遊びに来る猫の眠っている背中に、チューインガムの切り絵を置くことから始まった作品で、気ままな“カンヴァス”と作者の限られた空間にある、温かく自由な関係性が作品から滲み出ている。
 また、陶芸家・新里明士(にいさとあきお)は、作品を発表する機会が減った2020年に、普段なら“失敗”と判断する傷や亀裂の入った作品を見直すことから制作を考え、あえて直接亀裂を入れることで、やきものが持つ刹那的かつ瞬間的な美しさを露にした、新境地ともいえる作品を発表。

 HPでは、作家のインタビュー映像や展示風景も配信されているので、展示と併せて楽しみたい。

【会期】1月30日(土)〜3月7日(日)
【休館日】火曜(2月23日は開館)、2月24日
【時間】10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)