東日本大震災から10年「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」

東京ミッドタウン デザインハブ(ミッドタウン・タワー5F)

  • 2021/3/2(火)
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東日本大震災から10年「花とともに生まれん。3・11以後、復興とアート」

 東日本大震災から10年を迎える2021年3月、デザインハブといわてアートプロジェクト実行員会(NPO法人岩手未来機構)の共催による特別展が開催。

 岩手県ではこの10年間、国内外からの多くの支援を受けながら復興が進められてきた。時間によって哀しみが薄れてしまうことはないが、被災後の新しい暮らしが始まり、3.11は少しずつ歴史の一部になりつつある。

 この展示では、10年間の復興の歩みと変わりゆく被災地の姿について岩手県復興局によるパネル紹介と、被災以後、NPO岩手未来機構と深い変わりのあった国内外のアーティストたちが被災地に寄り添い表現してきた作品が展示される。
 定期的に東北の地を撮影してきた写真家のマグダレナ・ソレは、日本を「私の精神的な家」と表現し、本展では福島の大悲山の石仏にある樹齢1000年以上の樹の写真を通して、あの日の痛みと共に生きながらも、日々光に向かって勇気を持って伸び続けようというメッセージを発信。
 また、漫画家の川口まどかは、津波から村を守った岩手県普代村の堤防のイメージイラストを本展のために描きおろしている。人々の生活と樹木を守りながら、海との共存を常に意識させる特別な存在として、また堤防を作り上げた先人の強い意志に敬意を表して、この絵に未来への繋がりを込めている。
 他にも、アナ・ダプッツォの40mのアートインスタレーション、長友心平の「王様シリーズ」と題したポートレートなどが鑑賞できる。

 本展を通して、被災後の10年間を静かに省みながら、復興とその向こうにある悼みをじっくり感じ取ってほしい。

【会期】3月1日(月)〜3月13日(土) ※会期中無休
【時間】11:00〜19:00

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