岡本太郎が手がけた貴重なプロダクトを一望「暮らしのなかの芸術」

岡本太郎記念館(南青山6-1-19)

  • 2021/3/19(金)
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岡本太郎が手がけた貴重なプロダクトを一望「暮らしのなかの芸術」

 カーペットや食器、ネクタイなど、岡本太郎が手がけたプロダクトを一挙に公開する企画展がスタートした。

 絵画や彫刻など、いわゆる“正統”な芸術作品以外にも、テーブル、イス、絨毯、ネクタイ、スカーフ、浴衣、振袖、トランプ、スキー、バッグ、カップなど無数のプロダクトを暮らしの中に送り込んできた太郎。その表現領域はありとあらゆるジャンルに及んでおり、今展では岡本太郎記念館が大切に保管してきたそれらの作品群が、アイディアを描き留めたスケッチなどと共に特別に展示される。
 グリグリっと大きな眼や原色の鱗が迫力満点の鯉のぼり、いびつな形でその概念を蹴飛ばす絨毯などは、まさに岡本太郎の真骨頂。また、遊び心たっぷりのトランプやトング、一からデザインされたネクタイなども素敵で、これらがかつて実際に購入できたのかと思うと、その時代にタイムスリップしたくなるほどだ。

 そもそも、「芸術なんて道ばたの石っころや空のインク瓶となんら変わりない」、そして「芸術とは生活そのものであり、生きること」と考えていたという太郎。本展も商品か芸術かの線引きをするのはナンセンスというもの、純粋な岡本太郎の芸術思想を体感できる展示として十分に見ごたえがある。

 なお、展示されているプロダクトの一部は1階のショップで購入も可能。

【会期】3月17日(水)〜7月11日(日)
【休館日】火曜(祝日の場合は開館)
【時間】10:00〜18:00(最終入館17:30)

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