約4万3000平方メートルの園内の真ん中には大きな池があり、その周囲には築山や豪快な石組みの枯滝、中国の杭州にある西湖の堤を模した石造りの堤を備えている。庭園様式は「回遊式泉水庭園」と呼ばれ、典型的な江戸庭園の形という。
庭園の周囲は浜松町駅の横を通る新幹線の線路や貿易センタービル、東芝本社ビル、首都高速などに囲まれ、まさに都心の様相だが、一歩足を踏み入れると別世界が広がるような印象で、国の名勝に指定されていることにも十分うなずける美景だ。
駅から至近というロケーションにもかかわらず、平日は至って静か。名園を独り占めでじっくり楽しめる。入園料150円(大人)という良心的料金もありがたい、まさに穴場スポットだ。
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旧芝離宮恩賜公園はもとは海だったが、1655〜1658年ごろに埋め立てられ、延宝6年(1678年)に老中・大久保忠朝の上屋敷になる。忠朝は上屋敷を建てるに際し、領地の小田原から庭師を呼び寄せ、庭園を造らせ「楽寿園」と命名した。
その後、いくつかの大名家などの所有を経たのち、1875年に宮内省がこれを買いあげ、翌年に皇室の芝離宮となった。明治天皇の行幸もあったという。
だが、1923年の関東大震災によって、建物と樹木のほとんどを焼失してしまう。
翌1924年、昭和天皇のご成婚記念として東京市に下賜され、庭園の復旧、整備を施して一般公開された。このため「旧芝離宮恩賜庭園」の名称がついている。1979年には国の名勝に指定。 |