太郎氏の気配を感じるアトリエをそのまま保存

岡本太郎記念館

アトリエ
描きかけのキャンバスがかかったアトリエは雰囲気抜群
庭/外観 庭には、《母の塔》のマケット(雛形)、《乙女像》、《若い太陽》、梵鐘《歓喜》のマケット(雛形)、《犬の植木鉢》などが点在している。中に入って作品に触れたり、椅子などは実際に座ることもできる

「芸術は爆発だ!」の名言で知られる芸術家・岡本太郎氏の自宅兼アトリエを改造して1998年に開いた記念館。絵画、彫刻、造形物、家具や食器といったプロダクト製品など、約600点を所蔵する。

漫画家の岡本一平、小説家の岡本かの子の長男として川崎で生まれた岡本氏は、幼少期を青山で過ごす。18歳の時に、父の取材に同行して渡欧。フランスに10年間滞在した。1954年に自宅兼アトリエを建て直し、1996年に没するまで、壁画、彫刻、陶芸、舞台美術、グラフィック、写真など多くの作品を制作していく。《太陽の塔》、《明日の神話》、《こどもの樹》などの名作もすべてこのアトリエから生まれた。

入って右側にサロンとアトリエがある。ニワトリ型のティーセットなど、主要な造形作品が並んだサロンには、等身大の太郎人形が立ち、季節に合った衣装と自分がデザインしたネクタイで入館者を出迎える。隣のアトリエは吹き抜けの構造。天井から造形物が下がり、作業机には使い込んだ筆や絵の具、壁には描きかけのキャンバス、本棚には資料がぎっしり! 太郎氏の気配を色濃く感じるだけでなく、創作の熱いパワーにも触れられる。2階は企画展示スペース。4カ月ごとにテーマに合わせて開かれ、中には若い女性のデッサンや戦時中に描かれた作品など希少なものが掲出されることも。


《太陽の塔》のマケット(雛形)   《縄文人》   《坐ることを拒否する椅子》   岡本太郎の等身大像
《太陽の塔》のマケット(雛形)
1970年
《縄文人》
1982年
《坐ることを拒否する椅子》
1963年
岡本太郎の等身大像

岡本太郎記念館(南青山)

  • 港区南青山6-1-19
  • 03-3406-0801
  • 料金(税込):一般620円、小学生310円
  • 10:00〜18:00(最終入館は閉館30分前まで)
  • 休館:火曜日(祝日の場合は開館)、展示替期間
  • 銀座線・千代田線・半蔵門線「表参道駅」徒歩8分
  • webサイト
2014年4月取材/2014年5月更新