いつでも初見!? 国宝から陶片までの膨大な東洋美術が自慢
出光美術館
エントランスから和のテイストが漂っており、静寂のなか絵画、陶磁器、書などと向かい合える。ほぼ隔週で木曜の午前中と金曜の夕方に列品解説を実施し、有料の特別講座や会員向け講演会も企画展ごとに行っている
出光興産の創業者である出光佐三氏が70年以上かけて収集した美術品を公開するために1966年に開いた美術館。2件の国宝を筆頭に、東洋古美術や洋画など約1万5,000点もの収蔵品がある。出展作品が再び表舞台に出るまでには数年はかかる場合もあるとか。特に、江戸時代の僧侶で禅画を数多く残したのコレクションは国内最大級。愛嬌のある絵は若年層にもファンが多い。
帝劇ビルの最上階にある美術館は、受付からミュージアムショップまで、すべてワンフロアに集約。常設展示はなく、年5〜6回の企画展が開かれる。展示室のほか、陶磁器の破片を集めた陶片室、茶器や掛け軸などの収蔵品を配した茶室「朝夕菴」、ルオーとムンクの展示室を併設。
陶片室は、国内外産地の窯ごとに分けられた陶磁器の破片が引き出しに整然とまとめられている。断面からは、土や釉薬のかかり具合などが読み取れて面白い。景徳鎮などの歴史的な窯の作品の断面は普段見られないので、一歩踏み込んだ鑑賞ができる貴重なスポットといえる。
もう一つの自慢は皇居が一望できるロビー。静寂な空間でゆったりと東洋の美を堪能した後はここで、ゆったりと余韻に浸りながら一服…がオツだ。
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![]() 《指月布袋画賛》 江戸時代 |
《絵唐津柿文三耳壺》 【重要文化財】 桃山時代 |
ジョルジュ・ルオー 《聖書の風景》 1953〜56年 |
出光美術館(丸の内)
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2012年9月取材/2014年4月更新
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