S.W.A.T.

旬の若手俳優コリン・ファレルが活躍
普遍の娯楽系、刑事モノのアクションドラマ!

  • 2003/09/15
  • イベント
  • シネマ
S.W.A.T.

全米公開後、興収ランキング初登場第1位を獲得した話題作。本作は'70年代にアメリカで大人気を博したTVシリーズの映画化。今が旬の若手俳優コリン・ファレル、実力派のサミュエル・L・ジャクソン、人気ラッパーLL・クール・J共演による、警察の特殊部隊S.W.A.T.の活躍を描いたアクションドラマだ。

強盗事件の解決に相棒が強硬な措置をとったことから、S.W.A.T.を追放されたロス市警のS.W.A.T.隊員ストリート(ファレル)。相棒は警察を辞めるが、ストリートは降格後も警察に残り、復帰の機会を待つ。半年後、彼はボンド巡査部長(ジャクソン)を指揮官とする6人のS.W.A.T.部隊に選ばれ、改めて訓練を受けて復帰。彼らは世界的な指名手配犯を護送する任務につくが、犯人が「俺を逃がした奴に1億ドル払う」と報道陣に宣言したことから、一大トラブルが巻き起こる。

S.W.A.T.

ストーリーにはメンバーそれぞれの生活、喜びや悲しみ、野心や妬みなどの感情を軸にする人間模様と、人間臭い面がさらりと描かれ、派手なアクションだけではなくドラマとしても楽しめる仕上がりに。途中、「素人の私に予測できることが、S.W.A.T.にわからないワケないでしょっ」とツッコミを入れたくなる部分が2〜3箇所あるにはある。それでもハラハラドキドキ、さっぱりと楽しめる。娯楽作としては合格だろう。それに本国アメリカで高く評価されているところは、クライマックスより物語そのものより、実は訓練シーン。S.W.A.T.の現状をしっかりとリサーチした上で演出された、この訓練シーンに注目してみるのも面白いかもしれない。

刑事ドラマといえば日本でも、7月公開以来ロングラン上映されている『踊る大捜査線 THE MOVIE2』の興収が約111億円を超えて、実写の日本映画の記録を20年ぶりに更新した、というニュースも。アクションありサスペンスあり、最終的にはお約束どおり勧善懲悪でオチがつく。昔も今も刑事ドラマは、安心して観ていられるジャンルのひとつ。普遍的なものなのだ。かるくストレス発散をしたいとき、娯楽作を楽しみたいとき、さくっと観るといいだろう。

作品データ

S.W.A.T.
公開 2003年9月27日公開
丸の内ピカデリー1ほか松竹・東急系にてロードショー
制作年/制作国 2003年 アメリカ
上映時間 1:51
配給 ソニー・ピクチャーズ・エンタテインメント
監督 クラーク・ジョンソン
出演 サミュエル・L・ジャクソン
コリン・ファレル
ミシェル・ロドリゲス
LL・クール・J
オリビエ・マルティネス
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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