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全米が認めたTV出身の新人監督エイブラムスが
イーサン・トムに究極のミッションを指令!
ドラマ性を強化したアクション・エンタテインメント

  • 2006/06/23
  • イベント
  • シネマ
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「This is my favorite mission!」とトム・クルーズが笑顔で語った“ミッション・インポッシブル”シリーズ第3弾。監督にエミー賞ノミネート作の『エイリアス』、エミー賞で2つの賞を受賞した『LOST』とTVの2大シリーズで成功し、全米に認められたJ.J.エイブラムスを起用。期待通りのスリルとアクション、明快なストーリーでカラッと楽しめるエンタテインメント大作である。

精鋭スパイ組織IMFにて、スパイを引退して教官となったイーサン・ハント。婚約者ジュリアとの結婚も控え、平穏な暮らしを送っていた彼に、組織の上部から指令が入る。かつての教え子リンゼイが、冷酷無比なデイヴィアン率いる国際犯罪組織の調査中に消息を断ったのだ。それを知ったイーサンは、奪回作戦のリーダーを引き受ける。

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トム・クルーズ主演・プロデュース、言わずと知れた現代版『スパイ大作戦』6年ぶりの新作である。見どころはやはり、回を重ねるごとに激しさを増すアクションやスタント。トムはそれらをすべて実演し、爆発の衝撃で吹っ飛んで激しく車に打ち付けられたり、高さ24mのビルからジャンプして約15m落下したりと、随所できわどいアクションを披露。肋骨が左右3本ずつ計6本折れるアクシデントに見舞われながらもひるむことなく、本物のスリルを追求して体を張った、というから天晴れだ。

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日本での知名度はまだ低いJ.J.エイブラムス監督だが、全米における新人監督としての評価は現在トップレベル。今回は定番のサスペンス・アクションに加え、主人公の生活やロマンスなどのドラマ性を打ち出している点については、「『内面的なストーリーを強調しよう』とトムと最初から話していた」とのこと。そうすることで「共感を呼び、感情に訴える魅力的な答えを導き出す」という狙いは的を得ている。個人的には、何も知らない新妻ジュリアを命がけで守るイーサン像は、若妻ケイティと愛娘スリを溺愛する様が良くも悪くもいろいろと話題になっている熱血ダディ、トム自身とイメージが重なった(笑)。

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冷酷無比な国際的犯罪組織のトップ、デイヴィアン役は今年度のアカデミー賞にて主演男優賞を受賞したフィリップ・シーモア・ホフマン。ホフマンの演技をもっと見たかったので、意外と出番が少なかったことには物足りなさも少々。またジュリア役にミシェル・モナハン、IMFの仲間にヴィング・レイムス、ジョナサン・リス=マイヤーズ、マギー・Q、そしてローレンス・フィッシュバーンなど、ハリウッドの人気俳優たちが共演している。

娯楽感覚で気軽に楽しめる本作。今夏話題のスター・ムービーで、夏休み気分を満喫してみてはいかがだろう。

作品データ

M:i:III
公開 2006年7月8公開
日劇1ほか全国超拡大ロードショー
制作年/制作国 2006年 アメリカ
上映時間 2:06
配給 UIP映画
監督・共同脚本 J.J. エイブラムス
共同脚本 アレックス・カーツマン&ロベルト・オーチー
出演 トム・クルーズ
フィリップ・シーモア・ホフマン
ミシェル・モナハン
ジョナサン・リス=マイヤーズ
ケリー・ラッセル
マギー・Q
ローレンス・フィッシュバーン
ヴィング・レイムス
ビリー・クラダップ
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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