年齢を感じさせない“インディ”アクション炸裂!
19年ぶりに再結集した黄金のメンバーで贈る
興奮と感動のアクション大作シリーズ第4弾
19年を経て、インディ・ジョーンズがスクリーンにカムバック。主演にハリソン・フォード、原案・ストーリー・製作総指揮にジョージ・ルーカス、監督にスティーブン・スピルバーグ。考古学者にして冒険者のインディが南米を舞台に、伝説のクリスタル・スカル(水晶で作られたドクロ)にまつわる謎と財宝を追う。黄金のメンバーで贈る、アドベンチャー大作のシリーズ第4弾である。
米ソ冷戦の最中、1957年のサウスウエスト砂漠。インディと相棒のマックは、何かを探すソ連の工作員たちに脅されて利用されるが、辛くも逃げ切る。その後、アウトローの青年マットから話をもちかけられたインディは、伝説のクリスタル・スカルを手に入れるために南米へと旅立つ。
テーマソングが流れるだけでワクワクさせる世界観。アクション、冒険、歴史の謎に迫るロマンに加え、ロマンスや家族愛などおいしい要素が盛りだくさん。幅広い層がシンプルに楽しめる、“らしい”映画となっている。そもそも本作は、フォードがスピルバーグとルーカスに電話をし、ルーカスからスピルバーグに話があって始動したとのこと。「アイディアと具体的な脚本が前3作と同じレベルだった場合にのみ、4本目を撮る」という合意のもとで3人は準備を始め、見事に完成。結論も結末も盛り上がりっぱなしのエキサイティングな仕上がりだ。
個人的に特に惹かれたのは、スクリーンの隅々にまで広がる有機的な生身の風合い。いい意味でセピアがかっているような感触が、古きよき時代からこの先も変わらない普遍的な“味”を全篇にもたらしている。さすがはルーカスの設立した映像制作会社Lucasfilm Limitedの作品だ。見どころは、インディたちとソ連の工作員軍団が繰り広げる戦闘的なカーチェイス。水陸両用の車に乗った某シーンなどはインディ・ジョーンズの新たなアトラクションとして、これから各国のテーマパークで作られるに違いない。またシリーズ作のファンならば、視界をかすめて度々登場する前3作の“お宝”を本作のスクリーンに発見していくのも楽しいだろう。
1938年の設定で1989年に公開された前作『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』から19年。本作では実際に過ぎた年月どおり、19年後の1957年を描いている。東西の冷戦、核の恐怖、ロックンロールにロカビリー…第二次世界大戦が終息し、社会不安の影はありつつも希望に向かっていた50'S(フィフティーズ)のアメリカ社会の雰囲気が、エピソードとしてさまざまなシーンに織り込まれている。
なんといっても、フォードが演じるインディの“心身は未だ健在なり!”という永遠のヒーロー像が痛快。フォードはもちろん、青年マットを演じた若手のシャイア・ラブーフも、ソ連の冷酷な工作員イリーナを演じたケイト・ブランシェットも、大変なアクションを自らこなしたというから天晴れ。徹底的な悪役はお初、というブランシェットのワルぶりも見ものだ。また本作では、'81年に公開されたシリーズ第1作『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』のヒロイン、マリオンを演じたカレン・アレンが再登場。インディにひけをとらない度胸とタフさで、明るい色彩を添えている。 65歳のフォード、64歳のルーカス、61歳のスピルバーグという団塊〜ちょい上の世代の大人たちが余裕で現役!という姿が心憎い本作。続編の製作にも意欲ありとのこと。まだまだ続きそうなおじさま方の大冒険、さらなる展開に請うご期待!である。
公開 | 2008年6月21日公開(14、15日 先行ロードショー) 日劇1ほか全国超拡大ロードショー |
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制作年/制作国 | 2008年 アメリカ |
上映時間 | 2:02 |
配給 | パラマウント ピクチャーズ ジャパン |
監督 | スティーブン・スピルバーグ |
原案・ストーリー・製作総指揮 | ジョージ・ルーカス |
脚本 | デヴィッド・コープ |
出演 | ハリソン・フォード ケイト・ブランシェット レイ・ウィンストン シャイア・ラブーフ カレン・アレン ジョン・ハート ジム・ブロードベント |
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