銀魂

福田雄一監督×小栗旬主演、人気コミックを実写映画化
ギャクとパロディ、アクションと人情ドラマで魅せる
SF時代劇エンターテインメント

  • 2017/07/07
  • イベント
  • シネマ
銀魂© 空知英秋/集英社 © 2017映画「銀魂」製作委員会

累計発行部数5,100万部以上、2004年から今も『週刊少年ジャンプ』で連載中の空知英秋の人気コミック『銀魂』を、ドラマ『勇者ヨシヒコ』シリーズや『スーパーサラリーマン左江内氏』、映画『HK/変態仮面』シリーズの福田雄一監督が実写映画化。出演は、小栗旬、菅田将暉、橋本環奈、柳楽優弥、新井浩文、吉沢亮、早見あかり、ムロツヨシ、長澤まさみ、岡田将生、佐藤二朗、菜々緒、安田顕、中村勘九郎、堂本剛ら人気俳優たちが顔をそろえる。宇宙人によって鎖国を解かれたパラレルワールドの江戸末期、便利屋「万事屋(よろずや)」を営む銀ちゃんこと坂田銀時のもとに、昔の仲間にかかわる事件の知らせが入る。ギャクとパロディを盛りまくり、派手なアクションと人情ドラマで魅せる、SF時代劇エンターテインメントである。

橋本環奈,小栗旬,菅田将暉

さまざまな宇宙人が町を行き交う江戸時代末期。宇宙からやってきた「天人(あまんと)」の台頭と廃刀令により、侍は衰退。かつて攘夷志士として天人と最後まで戦い、“白夜叉”と恐れられた剣の使い手・坂田銀時も、今は刀を木刀に持ち替え、かぶき町でのんきに便利屋「万事屋(よろずや)」を営んでいる。そんな彼のもとに、かつての同志である桂小太郎が消息不明になり、高杉晋助が挙兵し幕府の転覆を企んでいるという一報が。事件の調査にあたるなか、万事屋メンバーの新八と神楽に危険が迫り……。

言わずと知れた、連載14年目の人気コミックの実写映画版。ゆるさと脱力感でツボを突く主演俳優3人の作詞・作曲・振り付けによる動画「銀魂音頭」を含め、すでに予告編や特別映像だけでもかなり盛り上がっていることは周知の通りだ。おもしろパロディ満載の原作に対して、映画でもアレやコレやと愉快な(ある意味でギリギリの危険な?)パロディがたっぷりと。劇中にはかなりいろいろぶっこんでいて、一部については許諾とか大丈夫かしらと思いつつも、日本国内のアニメやコミックファンのみならず、フランスとか海外のジャパニーズ・アニメのファンの人たちにとっても、どこにどんなパロディがあるか、というネタで盛り上がりそうだなとも。

小栗旬

「万事屋」の銀さんこと坂田銀時役は小栗旬が、普段はぐうたらながらもいざという時は心意気も剣も冴える、粋な男として好演。生まれながらの親分肌とかイメージや雰囲気がよく合っている。廃刀令でさびれた剣術道場の跡取り息子で、銀さんを慕って万事屋で働く少年・志村新八役は菅田将暉が、万事屋に居ついている宇宙最強の戦闘種族・夜兎(やと)族の少女・神楽役は橋本環奈が、銀時と旧知の仲で攘夷党のリーダーにして謎の宇宙生物エリザベスの主(?)である桂小太郎役は岡田将生が、新八の姉であり一見おしとやかながら実はものすごく凶暴な一面をもつ志村妙役は長澤まさみが、カラクリ技術では江戸一と言われるエンジニアの平賀源外役はムロツヨシが、そして幕府の特殊警察である真選組を率いる局長でありながら妙のストーカーである近藤勲役は中村勘九郎が、江戸随一の刀匠だった父の跡を継ぎ刀匠となった村田鉄矢役は安田顕が、鉄矢の妹で自身も刀匠の村田鉄子役は早見あかりが、盲目で居合い斬りの達人「人斬り似蔵」こと岡田似蔵役は新井浩文が、鬼兵隊を率いて幕府の転覆を狙いクーデターを画策する高杉晋助役は堂本剛が、鬼兵隊の策略家である武市変平太役は佐藤二朗が、鬼兵隊の紅一点で二丁拳銃の使い手・来島また子役は菜々緒が、それぞれに演じている。着ぐるみ感ありありのエリザベスの声の人とか、そのあたりも楽しい。
 女性目線で予想以上にカッコいいのが、マヨネーズとタバコをこよなく愛する真選組のタフな鬼の副長・土方十四郎役の柳楽優弥と、繊細な美少年の趣ながら腹黒ドSで高い戦闘力を誇る真選組の一番隊隊長・沖田総悟役の吉沢亮。だいたい2人で並んで映ることが多く、原作のキャラクターのイメージにもよく合い、制服に映えるイケメン2ショットは華やかだ。キャストもスタッフも同じメンバーで、「dTV×銀魂プロジェクト」として7月15日より独占配信される実写ドラマ『銀魂-ミツバ篇-』では、北乃きい演じる沖田の姉のミツバを巡り、土方をはじめ真選組の面々をメインに描くとのこと。原作でも“銀魂史上屈指の泣けるエピソード”をもとに、映画ではほとんどない局長の制服姿や沖田の殺陣もあるとか。映画は男による男のための内容で、こちらのドラマはより女性ウケしそうな内容となっているようだ。

菅田将暉

原作者の空知英秋氏は、累計発行部数5,100万部以上である自身の人気コミックを“泥舟”と謙虚にたとえ、今回の実写映画化についてこのようにコメントしている。「漫画の実写化はイメージと違うと叩かれるのが常ですが、もう今さら何をやっても読者の皆さんの銀魂のキャラ像はブレないと信じていますし、ここに集まってくれた方々はそういう覚悟もした上で、それでも泥舟でもいいから銀魂に乗りたいと言ってくれた方々ですから、そんな人たちの作るまた別の形の銀魂ならコケてもいいから見てみたいな、見てもらってもいいかなと思ったのが実写化をうけた僕の率直な気持ちです」
 そして福田監督は語る。「空知先生から大切な作品を任せていただいたこと、本当に光栄です。たくさんのファンの方に支持されている原作です。原作の魅力を実写化でも表現できればと、僕が確たる信頼を寄せている最強のキャスト、スタッフに集結していただきました」

映画では、レトロなカラオケムービー風の銀さんのオープニング(?)映像から、前半は登場人物の紹介がてら、カブト虫を追う“カブト狩り”のエピソードで裸族状態の局長をはじめ体を張ったコメディで、中盤から後半はシリアスな“紅桜篇”で鬼兵隊との命がけの対立を描く。見どころはシュールなコメディ、派手な戦闘アクション、俳優たちのキャラクター・コスプレ、あまたのパロディなどなど。最後に、人気コミックの実写化に挑んだスタッフとキャストたちに独特のエールを込めた、原作者・空知氏からのメッセージをどうぞ。「わざわざ沈む船に乗り込んだ“現代”の“侍”たちの姿を見て、笑うも結構、泣くのも結構。映画と一緒にその顛末もお楽しみあ〜れ」

作品データ

劇場公開 2017年7月14日より丸の内ピカデリーほかにて全国ロードショー
制作年/制作国 2017年 日本映画
上映時間 2:11
配給 ワーナー・ブラザース映画
脚本・監督 福田雄一
原作 空知英秋
出演 小栗旬
菅田将暉
橋本環奈
柳楽優弥
新井浩文
吉沢亮
早見あかり
ムロツヨシ
長澤まさみ
岡田将生
佐藤二朗
菜々緒
安田顕
中村勘九郎
堂本剛
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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