鋼の錬金術師

累計発行部数7,000万部超のコミックを実写映画化
全米やヨーロッパなど世界190ヶ国以上で公開が決定!
最新技術とストーリーで魅せるファンタジー・アクション

  • 2017/11/27
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鋼の錬金術師©2017 荒川弘/SQUARE ENIX ©2017 映画『鋼の錬金術師』製作委員会

全世界シリーズ累計発行部数7,000万部超のベストセラーである荒川弘氏のコミックを実写映画化。出演は山田涼介、本田翼、ディーン・フジオカ、松雪泰子ほか実力派たちが顔をそろえる。監督はジェームズ・キャメロン監督のもとで映画『タイタニック』にCGアーティストとして参加した経験のある、2002年の映画『ピンポン』の曽利文彦が手がける。子どもの頃に母を亡くした兄エドと弟アル、錬金術を体得した兄弟の冒険を描く。フルCGのキャラクターをはじめ最新技術を駆使した映像や躍動的なアクション、仲間たちとの友情や家族愛、錬金術師であることの葛藤や生命への思いなどのストーリーで魅せるファンタジー作品である。

本多翼,ほか

子どものころ、亡くなった母にもう一度会いたいという思いから、兄エドと弟アルは錬金術のタブーである"人体錬成"を行う。だが代償としてエドは左脚を、アルは身体のすべてを失ってしまう。
 その後、右腕と左脚に“機械鎧(オートメイル)”の義肢を装着した体で史上最年少の国家錬金術師となったエドは、“鋼の錬金術師”と呼ばれ、大きな鎧の甲冑に魂だけを定着させた弟アルとともに、失った体を取り戻す手がかりを探す旅を続けている。
 東部の街リオールで神父姿の男コーネロがもつ指輪が、伝説の「賢者の石」ではないかと目星をつけ対決するが、それは偽物と判明。旧知の仲であり“焔の錬金術師”として知られる軍人マスタング大佐と射撃の名手ホークアイ中尉に遭遇した兄弟は、軍の司令官ハクロ将軍からキメラ(合成獣)の権威である“綴命の錬金術師”タッカーを紹介される。思いがけない出来事を経て、「賢者の石」の研究者だったドクター・マルコーの情報を得たエドとアルは、幼なじみでオートメイル技師であるウィンリィと合流し、ドクター・マルコーを探しに行く。そんななか、動向を見つめるホムンクルス(人造人間)たちが攻撃をしかけてくる。

全米やヨーロッパなど190ヶ国以上で公開という世界配給が決定し、日本映画史上最大規模の公開も話題の本作。2017年11月19日にアメリカのニューヨークで行われたプレミア上映にて、曽利監督は原作と映画化への思いをこのように語った。「もともと原作のファンでしたので、この原作のなかの核にある兄弟愛や友情、大切な仲間との絆などを表現したいと思いました。原作は西洋が舞台ですが、作品に込められたメッセージはとても日本的ですので、(映画にも)荒川先生が伝えたかったメッセージが必ず詰まっていると思います」

ディーン・フジオカ,佐藤隆太

鋼の錬金術師エドワード・エルリック役は、山田涼介が弟思いの熱い青年として、兄弟の幼なじみで機械鎧(オートメイル)技師のウィンリィ・ロックベル役は本田翼がはつらつと、焔の錬金術師ロイ・マスタング大佐役はディーン・フジオカが剛腕として表現。ハクロ将軍役は小日向文世が、マース・ヒューズ中佐役は佐藤隆太が、リザ・ホークアイ中尉役は蓮佛美沙子が、マリア・ロス少尉役は夏菜が、ヒューズ中佐の妻グレイシア役は原田夏希が、キメラの権威であるショウ・タッカー役は大泉洋が、賢者の石の研究者ドクター・マルコー役は國村隼が、そしてホムンクルス(人造人間)として謀略に長けた"色欲"のラスト役は松雪泰子が、"嫉妬"のエンヴィー役は本郷奏多が、"暴食"のグラトニー役は内山信二が、またコーネロ教主役は石丸謙二郎が、それぞれに演じている。フルCGである弟アルフォンス・エルリックの声は、もともとはスタンドインのみの予定だった若手俳優の水石亜飛夢が、撮影現場で代役としての演技を認められ声の出演者として抜擢された。
 原作者の荒川弘氏は今回の実写映画について、このようにコメントしている。「観た瞬間、『エドがいる!』って驚いて、冒頭からアクション全開で一気に世界観に引き込まれました。この物語を1本の映画にまとめるために大変苦労をされたと思いますが、原作への寄り添い方とずらし方が絶妙で原作ファンの皆さんにも『こう来たか!こう来たか!』って、全編飽きることなく、楽しんでいただけると思います。そして山田涼介くんが、エドが背負った罪を見事に表現されている。エドとアルの兄弟は、壮大な旅の中でどんな選択をするのか。エンドロールできっと、涙が溢れてくると思います。純粋に楽しかった。自分でマンガを描いておいて何ですが(笑)」
 そして2017年10月3日に東京で行われた完成報告会見にて荒川氏のコメントを聞いた曽利監督は、荒川氏と出演者への感謝を語った。「嬉しくて涙がでそうです。荒川先生が母親であり、神様のような存在なので、どう観ていただけるか心臓が飛び出そうでした。作品をご覧になられて満面の笑みで出てきたのを見て、努力が報われました。この映画は自信をもってお届けできます。(俳優のみなさんも)山田さんを筆頭に入れ込み方がすごく、本当に役になりきっていただいた。監督冥利につきます!」

弟アルの姿が全編フルCGであるのをはじめ、邦画史上最大規模のVFXと新技術を取り入れているという本作。本作の見どころのひとつである躍動感あふれるダイナミックなアクションのために、CGやVFXを組み合わせながらもカメラワークの制限をなくすために最新技術を採用。イタリアロケの際、ヴォルテッラの街全体をRED EPIC搭載の大型ドローンで隅々まで撮影し、そのデータを取り込みバーチャルな街を再現しCGやVFXを取り入れる手法は、映画『アベンジャーズ』などで使われている方法であり、日本映画で本格的に使われるのは初めてとも。またエドとアルがケンカをするシーンでは、ワイヤレスのモーションキャプチャーの装置を水石亜飛夢が装着し、山田涼介とともに演技をした時の撮影現場での動きをCGのアルに移しているため、とても自然な雰囲気の映像となっている。前述の完成報告会見にて、曽利監督は本作のCGについてこのように語った。「全編に渡ってCGなり難しい部分がありましたが、見えないものを見ないでイメージするのですごくクリエイティブな役者さんでないとできない。技術的には日本では最高峰、世界にだしても恥ずかしくないものになっています。素晴らしい技術があって演技があって、すべてがそろったみたことのないエモーショナルなものを作りたかった。できあがって満足しています。こういうハーモニーは今までやりたかったことなので、実現できて感動です」

ディーン・フジオカ

東京、アメリカのロサンゼルス、フランスのパリと3都市を巡るワールドツアーに、ジャパンプレミア、USプレミアの開催と大規模なプロモーションを展開している本作。2017年7月3日にLAで登壇した北米最大級のアニメイベント「第26回アニメエキスポ」にて、曽利監督は「この作品が継続してパート2ができたらいいなと思っている。みんなに評価してもらいたい」とも。
 また前述のUSプレミアにて山田涼介はファンに向けて、このようにメッセージを伝えた。「世界中に愛されている原作を映画化するにあたって、スタッフ、キャスト一同がんばりました。漫画版には漫画版の良さが、実写版には実写版の良さがあるので、すべてをひっくるめて愛していただけたらなと思います」
 そして2017年11月15日に行われたジャパンプレミアにて、監督はこのように語った。「原作が世界中で愛されている作品なので緊張して臨みました。これだけのキャストが揃っているので面白くないわけがない。世界中の方々に色々な形で受け入れられると思う。凄いものになっていると思うので、ぜひよろしくお願いいたします」

作品データ

鋼の錬金術師
劇場公開 2017年12月1日より丸の内ピカデリーほかにて全国ロードショー
制作年/制作国 2017年 日本映画
上映時間 2:13
配給 ワーナー・ブラザース映画
英題 Fullmetal Alchemist
監督 曽利文彦
原作 荒川弘
出演 山田涼介
本田翼
ディーン・フジオカ
蓮佛美沙子
本郷奏多
國村隼
石丸謙二郎
原田夏希
内山信二
夏菜
大泉洋
佐藤隆太
小日向文世
松雪泰子
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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