アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

マーベルのヒーローたちが大集結するシリーズ最新作
敵の猛攻を受け、アベンジャーズらが結集するが……
人気キャラクターたちの人間模様と、厳しい戦いを描く

  • 2018/05/01
  • イベント
  • シネマ
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー©Marvel Studios 2018 All rights reserved.

アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ブラックパンサーからガーディアンズ・オブ・ギャラクシーまで、マーベルのヒーローたちが大集結。出演は『アイアンマン』のロバート・ダウニーJr.、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』のクリス・エヴァンス、『マイティ・ソー/バトルロイヤル』のクリス・ヘムズワース、『アベンジャーズ』のマーク・ラファロ、スカーレット・ヨハンソン、『スパイダーマン:ホームカミング』のトム・ホランド、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のクリス・プラット、『ドクター・ストレンジ』のベネディクト・カンバーバッチほか、シリーズでおなじみの主役級の俳優たちが顔をそろえる。監督は『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』を手がけた兄弟アンソニー&ジョー・ルッソが手がける。無限の力をもたらすインフィニティ・ストーンを狙う凶悪な敵サノスの攻撃を受け、アベンジャーズが結集するが……。個性の強いメンバーたちが考え方の違いから対立し分断するなか、最悪の脅威が迫りくる。人気キャラクターたちによる人間模様と、宇宙を舞台に描くダイナミックなアクションで引きつける、マーベル・スタジオの「アベンジャーズ」シリーズ最新作である。

トム・ホランド

6つすべてを手に入れると無限の力を得るというインフィニティ・ストーン。自身の理想とする宇宙を実現すべく、その石を狙う魔人サノスは冷酷な手段で石を集めゆく。雷神ソーと弟ロキが宇宙でサノスに襲われた後、地球にある2つのインフィニティ・ストーンを狙い、サノスの配下ブラックオーダーのメンバーがニューヨークに宇宙船で飛来。激しい攻勢にアイアンマン、バナー博士、魔術師のドクター・ストレンジ、ウォンが苦戦する。一方、別の場所では額にストーンをもつヴィジョンがブラックオーダーに襲撃され……。

世界興行収入歴代5位となった2008年の第1作『アベンジャーズ』、世界興行収入歴代7位の2015年の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』に次ぐ「アベンジャーズ」シリーズ最新作であり、マーベル・スタジオ10周年の作品として過去最大規模の撮影を行ったという本作。全宇宙を脅かす魔人サノスの猛攻を受けてマーベルのキャラクターたちが大集結し、宇宙を舞台に戦ってゆく、大がかりな展開となっている。2時間半に情報がやや詰め込みすぎであったり、シリアスなストーリーでもコミカルなリズムや抜け感がもっとほしいような感覚が個人的にはあったりするものの、これだけの俳優陣による豪華共演、人気キャラクターたちによるマーベル・シネマティック・ユニバース(マーベル・スタジオ製作のヒーロー映画が共有する“世界”)の作品は、単純に眺めて楽しむことができるのが特徴だろう。本作について「過去作品の集大成」というプロデューサーのケヴィン・ファイギは、スタジオの制作の姿勢についてこのように語っている。「マーベル映画を1本も観たことのなかった人たちがいかに楽しんでくれるか。それが私たちの仕事の基準なのです」

ドン・チードル,クリス・エバンス,スカーレット・ヨハンソン

アベンジャーズのメンバーとしては、アイアンマンこと実業家で発明家のトニー・スターク役は、ロバート・ダウニーJr.がいつものように歯切れよく。不動の人気を誇るキャラクターを堂々と演じている。第二次大戦中の極秘実験により最強の兵士へと生まれ変わったキャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャース役はクリス・エヴァンスが、神の国アスガルドの王の息子である雷神ソー役はクリス・ヘムズワースが、過去の実験中の事故により極度の興奮や怒りを感じると凶暴な緑のモンスター、ハルクに変身してしまうブルース・バナー博士役はマーク・ラファロが、バナー博士と惹かれ合う、元KGBのスパイにして暗殺者ブラック・ウィドウことナターシャ・ロマノフ役はスカーレット・ヨハンソンが、人工知能ジャーヴィスの思考プログラムをもつヴィジョン役はポール・ベタニーが、強力な念動力と心理操作の力をもつスカーレット・ウィッチことワンダ・マキシモフ役はエリザベス・オルセンが、人工の翼で空を飛ぶもと米空軍の戦士ファルコンことサム・ウィルソン役はアンソニー・マッキーが、特殊なクモに噛まれて超人的な能力を得て、放課後にはスパイダーマンとして地元の人々を助けている高校生ピーター・パーカーことスパイダーマン役はトム・ホランドがフレッシュに。
 天才外科医から厳しい修行を経て魔術師として生まれ変わったドクター・ストレンジ役はベネディクト・カンバーバッチが、宇宙を自身の理想とする世界にするべくインフィニティ・ストーンを強奪してゆくサノス役は、ジョシュ・ブローリンがさすがの存在感で。そして銀河一の“落ちこぼれ”チーム「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」のメンバーは、もとトレジャー・ハンターでリーダーのスター・ロードことピーター・クイル役はクリス・プラットが陽気に、幼い木から少年の木になり反抗期となっているグルートの声はヴィン・ディーゼルが、遺伝子改造により高度な知能をもつアライグマ、ロケットの声はブラッドリー・クーパーが、サノスの養女となり暗殺者として育ったが離反し、クリスたちと行動を共にしている緑の美人ガモーラ役はゾーイ・サルダナが、その妹ネビュラ役はカレン・ギランが、強靭な肉体をもつドラックス役はデイヴ・バウティスタが、頭に触覚をもち相手に触れるだけで相手の感情、睡眠や覚醒などの意識をコントロールできるマンティス役はポム・クレメンティエフが、それぞれに演じている。
 そして超人的な戦士ブラックパンサーでありアフリカのワカンダ王国の王であるティ・チャラ役はチャドウィック・ボーズマンが、天才科学者でありティ・チャラの妹でワカンダの王女であるシュリ役はレティーシャ・ライトが、ウィンター・ソルジャーことバッキー・バーンズ役はセバスチャン・スタンが、さらにソーの義弟の悪戯神ロキ役のトム・ヒドルストンや、トニー・スタークの秘書ペッパー・ポッツ役のグウィネス・パルトロウほか、クレジットにはない人物も含めて人気俳優たちがさまざまなキャラクターで多数出演している。

ジョシュ・ブローリン

これだけ紹介してもしきれないほどたくさんのキャストが出演し、主役クラスの人気俳優も大勢出演している本作。撮影の際にはロバート・ダウニーJr.やクリス・エヴァンスが新しく加わるキャストに気を配り、現場にはいつも仲間意識があったとのこと。2018年4月16日に東京で行われたスペシャル・ファンミーティングにて、アンソニー・ルッソ監督は撮影現場の様子についてこのように語った。「とにかくチームワークは抜群! 単独シリーズでキャラクターを演じてきた全員が共演するという場が、いかに貴重かをみんなが自覚しているんだ。意気揚々と嬉しそうに共演を楽しんでいた。誰か1人が主人公ということではなく、自己主張やエゴのない、創造性と協調性にあふれる現場だったよ」
 そしてプロデューサーのファイギは本作のテーマであり、マーベル作品で常に大切にしている精神について、このように語っている。「重要なのは、異なる考えを持つ人々がその違いを乗り越え、一致団結して悪との戦いに臨む、その姿を物語のなかで見せることができるかどうかということなのです」
 また次回のアベンジャーズ映画の監督に決定しているアンソニー・ルッソ監督から、前述のファンミーティングで次作について驚きのコメントが。「『アベンジャーズ4(仮)』では日本がちょっと、かなりフィーチャーされるので楽しみにしてください」
 今回の大変なエンディングから、2019年公開予定の『アベンジャーズ4(仮)』はどのような展開になるのか。日本がどのように関わってくるのかも含めて、楽しみにしている。

作品データ

劇場公開 2018年4月27日よりTOHOシネマズ日比谷ほかにて全国ロードショー
制作年/制作国 2018年 アメリカ映画
上映時間 2:30
配給 ウォルト・ディズニー・ジャパン
原題 Avengers: Infinity War
監督 アンソニー・ルッソ&ジョー・ルッソ
脚本 クリストファー・マルクス
スティーヴン・マクフィーリー
製作 ケヴィン・ファイギ,p.g.a.
出演 ロバート・ダウニーJr.
クリス・ヘムズワース
マーク・ラファロ
クリス・エヴァンス
スカーレット・ヨハンソン
ベネディクト・カンバーバッチ
ドン・チードル
トム・ホランド
チャドウィック・ボーズマン
ポール・ベタニー
エリザベス・オルセン
アンソニー・マッキー
セバスチャン・スタン
トム・ヒドルストン
イドリス・エルバ
ピーター・ディンクレイジ
ベネディクト・ウォン
ポム・クレメンティエフ
カレン・ギレン
デイヴ・バウティスタ
ゾーイ・サルダナ
ヴィン・ディーゼル
ブラッドリー・クーパー
グウィネス・パルトロウ
ベニチオ・デル・トロ
ジョシュ・ブローリン
クリス・プラット
:あつた美希
ライター:あつた美希/Miki Atsuta フリーライター、アロマコーディネーター、クレイセラピスト インストラクター/インタビュー記事、映画コメント、カルチャー全般のレビューなどを執筆。1996年から女性誌を中心に活動し、これまでに取材した人数は600人以上。近年は2015〜2018年に『25ans』にてカルチャーページを、2015〜2019年にフレグランスジャーナル社『アロマトピア』にて“シネマ・アロマ”を、2016〜2018年にプレジデント社『プレジデントウーマン』にてカルチャーページ「大人のスキマ時間」を連載。2018年よりハースト婦人画報社の季刊誌『リシェス』の“LIFESTYLE - NEWS”にてカルチャーを連載中。
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