マリオ・ジャコメッリ 写真展
THE BLACK IS WAITING FOR THE WHITE

強烈なモノクロのコントラストで生死を独創的に魅せる

「私にはこの顔を撫でてくれる手がない」より
Title: Io non ho mani che mi accarezzino il volto Year: 1961-63
© Archivio Mario Giacomelli, Senigallia

2008年に開催された本邦初の大回顧展から5年。作品の紹介や解説だけに留まらず、写真作家や人間としてのジャコメッリにも迫る奥深い写真展です。

彼の写真はどれも白黒で写され、強いコントラストによって人間の生と死を表現する独特な世界観があります。また、1枚ではなく、シリーズ展開も特徴的です。このような作風を確立した背景には、貧しい家庭に生まれ、幼くして母の勤め先のホスピスに出入りするようになった生い立ちや、印刷の仕事が関係しています。ホスピスでは死や老いを目の当たりすることが多く、印刷は白紙に黒で印字される工程に陰影が織りなす妙を見つけました。これらの経験が写真に色濃く表れたのです。

今回の展覧会では、「ホスピス」「スカンノ」「神学生たち」「大地」などの代表作、苦悩を表現したシリーズ「ルルド」、詩的なシリーズ「シルヴィアへ」、未公開の抽象写真も含め、全218点を一挙に公開します。暗室で綿密な作業によって作り上げられた、手で触れられそうな写真の質感にも要注目です。

「スカンノ」より
Title: Da Scanno Year: 1959 
© Archivio Mario Giacomelli, Senigallia
「自然についての認識」より
Title: Da Presa di coscienza sulla natura Year: 1977-2000
© Archivio Mario Giacomelli, Senigallia
マリオ・ジャコメッリ ポートレイト写真
Mario Giacomelli fotografato Year: 1999
© Guido Harari/Contrasto
マリオ・ジャコメッリ スタジオにて
Mario Giacomelli fotografato Year: 1999
© Guido Harari/Contrasto
開催概要
会期 2013年3月23日(土) 〜 5月12日(日)
休館日 月曜日 ※祝日の場合は開館、翌火曜休館
時間 10:00〜18:00(木・金のみ20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京都写真美術館
目黒区三田1-13-3 恵比寿ガーデンプレイス内  
入館料 一般 1,000円、大学生 800円、中高生・65歳以上 600円
公式サイト http://www.syabi.com/
問合せ 03-3280-0099
2013年3月更新