リアリズム主義をベースに独自の世界観を持つアントニオ・ロペスの日本初の個展です。
現代絵画美術の1つの流れであるリアリズムは、見える事象を写真のように描くのが特徴で、細部まで描かれた作品は本物のような存在感があります。ロペスの作品は、数年から10年以上かけて風景や物事をじっくり観察して投影するため、時間の流れが現れたり、シュルレアリズムの影響が見られるものも。時が止まったような静寂さと神秘性を感じられるのが特徴です。
モチーフは日常の生活に関連するものが多く、家族の肖像、洗面台、冷蔵庫など、ありふれたものを淡々と表現しています。また、1960年代からは自身が住むマドリードの風景を様々な角度から描いており、ダイナミックな展開や現実とは思えない硬質な世界観はロペス芸術の金字塔とも言われるほどです。
本展では、油彩、素描、彫刻などから代表作約65点を厳選。ロペスの芸術活動の全般を見渡せる絶好の機会となっています。

アントニオ・ロペス 《グラン・ビア》 1974-81年
油彩・板 個人蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129
油彩・板 個人蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129

アントニオ・ロペス 《トーレス・ブランカスからのマドリード》 1974-82年
油彩・板 マルボロ・インターナショナル・ファイン・アート蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129
油彩・板 マルボロ・インターナショナル・ファイン・アート蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129

アントニオ・ロペス 《夕食》 1971-80 年
油彩・板 カルメン・ロペス氏蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129
油彩・板 カルメン・ロペス氏蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129

アントニオ・ロペス 《トイレと窓》 1968-71年
油彩・紙(板貼り)
マサベウ・コレクション蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129
油彩・紙(板貼り)
マサベウ・コレクション蔵
© VEGAP, Madrid & JASPAR, Tokyo, 2013
B0129

アトリエでのロペス 1992 年
© Fundacion Colección Thyssen-Bornemisza, Photo: Antonio Blanco Otero
© Fundacion Colección Thyssen-Bornemisza, Photo: Antonio Blanco Otero

会期 | 2013年4月27日(土) 〜 6月16日(日) |
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時間 | 10:00〜19:00(金・土のみ21:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | Bunkamuraザ・ミュージアム 渋谷区道玄坂2−24−1 |
入館料 | 一般 1,400円、高大生 1,000円、小中生 700円 |
公式サイト | http://www.bunkamura.co.jp/museum/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
2014年4月更新