第33回企画展  国分寺物語 諸国国分寺を巡る旅―住田コレクションを中心として―

全国の国分寺を研究した住田博士と当時の鉄道事情を知る

  • 2013/12/06
  • イベント
  • アート

下野国分寺 泥塔五重塔(左)泥塔七重塔(右) 平安時代 下野市教育委員会蔵
下野国分寺
泥製五重塔(左)泥製七重塔(右)
平安時代 下野市教育委員会蔵

奈良時代に聖武天皇による「国分寺建立の詔」によって全国に建立された国分寺をクローズアップし、明治生まれの研究者、住田正一博士の研究記録と当時の鉄道事情を紹介する企画展です。

729〜749年まで続いた天平年間は、災害の発生や天然痘の流行によって社会が混乱しました。そこで、当時在位していた聖武天皇は仏教に深く帰依し、741(天平13)年に「国分寺建立の詔」を出しました。各国に七重塔のある国分僧寺と国分尼寺を1つずつ設置し、大和国の東大寺・法華寺は総本山となりましたが、律令制の終焉とともに多くが荒廃していきます。

海事史・法制史学者として知られる故住田正一(1893〜1968)は、古瓦の研究にも力を入れ、九州から東北まで全国の国分寺を訪れて調査を実施。各国分寺で古瓦を蒐集して、日本一のコレクションを築きました。

会場では、全国の国分寺を紹介し、各地の古瓦も展示します。また、蒐集した明治から昭和にかけての鉄道事情にも触れ、当時を包括的に学べる内容となっています。

  1. 下野国分寺所要の鬼瓦 奈良時代 栃木県立しもつけ風土記の丘資料館蔵
    下野国分寺所要の鬼瓦
    奈良時代
    栃木県立しもつけ風土記の丘資料館蔵
  2. 出雲国分寺 鐙瓦 奈良時代 住田コレクション
    出雲国分寺 鐙瓦
    奈良時代
    住田コレクション
  3. 武蔵国分寺 鐙瓦 奈良時代 住田コレクション
    武蔵国分寺 鐙瓦
    奈良時代
    住田コレクション
  4. 絵葉書「上総国分寺」 大正前期 個人蔵
    絵葉書「上総国分寺」
    大正前期
    個人蔵
  5. 駅弁掛け紙「国分寺駅」 昭和3年 個人蔵
    駅弁掛け紙「国分寺駅」
    昭和3年
    個人蔵

開催概要

展覧会名 第33回企画展  国分寺物語 諸国国分寺を巡る旅―住田コレクションを中心として―
会期 2013年12月10日(火)〜2014年3月23日(日)
休館日 月曜日
※祝日の場合は開館、翌火曜休館、年末年始(12月29日〜1月3日)
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の15分前まで
会場 旧新橋停車場 鉄道歴史展示室
港区東新橋1-5-3
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 無料
公式サイト https://www.ejrcf.or.jp/shinbashi/index.html
問合せ 03-3572-1872

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