IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器

ヨーロッパの王侯貴族に愛された輸出用の伊万里焼を掘り下げる

  • 2013/12/10
  • イベント
  • アート

オランダ東インド会社によってヨーロッパにもたらされ、王侯貴族に愛された輸出用の伊万里をクローズアップして紹介する展覧会です。

17世紀、オランダ東インド会社が最初に運んだ磁器は中国産でした。しかし、王朝交代で生まれた清は輸出禁止の政策を打ち出したため、景徳鎮の磁器を手本としていた有田に変更。1659年から本格的にヨーロッパへ輸出を始めました。当初はヨーロッパで使われている器に基づいた染付の食器や飲用器が多かったのですが、1670年代頃にはオランダ東インド会社からの注文で、白磁に色絵を施した色絵磁器が柿右衛門窯で作られるようになり、ヨーロッパで大人気に。当時流行した王侯貴族の東洋趣味に合わせ、室内装飾用の大型の壺と瓶の5点セットなども多数生産されました。1690年代になると、政策変換にによって再び輸出されるようになった景徳鎮窯との競争も激化。より華美な「金襴手様式」に移行していきます。

本展では、日本初公開となる大阪市東洋陶磁美術館所蔵の輸出用伊万里を中心に、重要文化財「色絵花鳥文八角大壺」など、サントリー美術館の所蔵品を含む約190作品を紹介。ヨーロッパの宮殿を華やかに彩ったIMARIの魅力を堪能できます。

  1. 重要文化財 色絵花鳥文八角大壺 有田窯 江戸時代・1680-1710年代 サントリー美術館蔵
    重要文化財 色絵花鳥文八角大壺
    有田窯 江戸時代・1680-1710年代
    サントリー美術館蔵
  2. 染付蒔絵鳥籠装飾付広口大瓶 有田窯 江戸時代・1690-1730年代 佐賀県立九州陶磁文化館蔵
    染付蒔絵鳥籠装飾付広口大瓶
    有田窯 江戸時代・1690-1730年代
    佐賀県立九州陶磁文化館蔵
  3. 色絵松竹梅鶴文注器 有田窯 江戸時代・18世紀中頃 サントリー美術館蔵
    色絵松竹梅鶴文注器
    有田窯 江戸時代・18世紀中頃
    サントリー美術館蔵
  4. 藍絵芙蓉手人物文大皿 オランダ 17世紀後半 サントリー美術館蔵(野依コレクション)
    藍絵芙蓉手人物文大皿
    オランダ 17世紀後半
    サントリー美術館蔵(野依コレクション)
  5. 色絵花鳥文六角壺 有田窯 江戸時代・17世紀後半 サントリー美術館蔵
    色絵花鳥文六角壺
    有田窯 江戸時代・17世紀後半
    サントリー美術館蔵

開催概要

展覧会名 IMARI/伊万里 ヨーロッパの宮殿を飾った日本磁器
会期 2014年1月25日(土)〜3月16日(日)
休館日 火曜日(2月11日は開館)
時間 10:00〜18:00(金・土および2月10日は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 サントリー美術館
港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,300円、高大生 1,000円
公式サイト https://www.suntory.co.jp/sma/
問合せ 03-3479-8600

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