日本人の心の拠り所、霊峰富士と桜やボタンなどの春の花が競演
2013年6月にユネスコ世界文化遺産に「富士山−信仰の対象と芸術の源泉」として登録された富士山。これを記念して富士山をテーマにした作品と、恒例の桜を含む春の花をクローズアップした展覧会です。
日本最高峰として古来より信仰されてきた富士山は、独立峰ならではの雄大な姿と、周辺の景観の美しさから、万葉集をはじめとして数多くの詩歌に詠まれ、芸術作品のモチーフになってきました。絵画で題材にされるようになったのは、平安時代と考えられており、諸国の名所を描く名所絵がその始まりといわれています。その後、文学の発達とともに『伊勢物語』などの物語の舞台や、富士信仰のシンボルとして「富士参詣曼荼羅図」など宗教図にも登場するようになりました。江戸時代には、葛飾北斎の《富嶽三十六景》、歌川広重(初代)の《東海道五拾三次》といった名作が生まれ、明治以降は横山大観《霊峰不二》や奥村土牛《山中湖富士》のように画家の個性が出た作品も生まれていきます。
本展では、「日本画にみる富士」「名所絵のなかの富士」「富士と桜と春の花」という3 つの切り口から富士山を描いた作品を厳選。豪華な桜や見目麗しい牡丹など、春を感じさせる作品ともども、華やかなひとときが楽しめます。
展覧会名 | 特別展 富士山世界文化遺産登録記念 富士と桜と春の花 |
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会期 | 2014年3月11日(火)〜5月11日(日) ※会期中展示替えがあります 前期:3月11日(火)〜4月13日(日) 後期:4月15日(火)〜5月11日(日) 浮世絵展示 Ⅰ期:3月11日(火)〜3月30日(日)、Ⅱ期:4月1日(火)〜4月20日(日)、Ⅲ期:4月22日(火)〜5月11日(日) |
休館日 | 月曜日 (ただし4月28日、5月5日は開館、5月7日は休館) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 山種美術館 渋谷区広尾3-12-36 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,200円、高大生 900円 |
公式サイト | https://www.yamatane-museum.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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