顕微鏡や望遠鏡の伝来で浮世絵に科学が導入!? 江戸の人々に見えた新たな世界
西洋の科学・技術・文化を研究する蘭学の発達により、江戸の人々による遠近法や俯瞰図などを用いた科学的視点の絵画を紹介するユニークな展覧会です。
1720(享保5)年、八代将軍・徳川吉宗は漢訳洋書の輸入規制を緩和します。そこから、西洋の科学技術や文化を研究する蘭学が発展。顕微鏡や望遠鏡といった光学装置は江戸の人々の視覚に対する常識を変えさせる大きな衝撃となりました。絵画にも影響を与え、透視図法を駆使した浮絵や凸レンズの付いた覗き眼鏡を通してみる眼鏡絵などが生み出されます。博物学を生かした写生図、水面に写る絵や影絵など映る映像に注目した作品も意欲的に描かれました。
本展では、新しい江戸絵画を遠近法、鳥瞰図、拡大図、写生図、影絵・鞘絵の5つのテーマに分けて紹介。秋田蘭画の創始者で、近景をはっきりと遠景を淡い色彩で描く空気遠近法などを用いた小田野直武(おだのなおたけ)や、司馬江漢(しばこうかん)、歌川広重、歌川国芳らの作品とともに、当時の顕微鏡、望遠鏡、覗き眼鏡も出品されます。
展覧会名 | のぞいてびっくり江戸絵画−科学の眼、視覚のふしぎ− |
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会期 | 2014年3月29日(土)〜5月11日(日) |
休館日 | 火曜日(4月29日、5月6日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金・土は20:00まで) ※ただし4月28日、5月4日、5月5日は20:00まで ※4月19日は「六本木アートナイト2014」開催に伴い24:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | サントリー美術館 港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3階 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 1,300円、高大生 1,000円 |
公式サイト | https://www.suntory.co.jp/sma/ |
問合せ | 03-3479-8600 |
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