畏怖、憧れ、愛らしさ 古代から近世まで動物と人の関わりを美術品から展観
2015年が未年であることにちなみ、大英博物館の双羊尊を筆頭に動物をモチーフにした絵画や工芸約70件にフォーカスをあてた企画展です。
展示は古代中国の動物を象った青銅器、仏教絵画に描かれた動物、画題になった動物、生活を彩る動物の4つのテーマに分かれて紹介。
テーマ1の古代中国の動物では、世界に2つしか現存しない古代中国の酒器「双羊尊」がそろって展示されるのが最大の見どころ。口が広く、高い足がついている「尊」は、神や祖先を祀る儀式で使われていました。しかし、器の両脇に羊のある双羊尊の形は極めて少なく、現存するのは同館と大英博物館所蔵のものだけとなっています。
テーマ2の仏教絵画では、重要文化財《十二因縁絵巻》などを展示。文殊菩薩の獅子、春日明神の鹿、邪鬼などが登場。テーマ3の画題になった動物では、白鷺が描かれた花鳥図、鷹や獅子がモチーフになった日本画などを紹介。テーマ4の生活を彩る動物では、大きく口を開けた獅子の姿がユーモラスな《黄瀬戸獅子香炉》、ネズミをモチーフにした灯火具など、動物を象った器と人々の暮らしを眺めます。
展覧会名 | 動物礼讃 ―大英博物館から双羊尊がやってきた! |
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会期 | 2015年1月10日(土) 〜 2月22日(日) |
休館日 | 月曜日 ※ただし1月12日(月・祝)は開館、翌日休館 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,200円、高大生1,000円 |
公式サイト | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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