ディン・Q・レ展:明日への記憶

ベトナム人アーティストによるアジア初の大規模個展! 人々の記憶や伝統工芸から着想を得た社会と関わるアート

ベトナム人と戦争との複雑な関係を描き出した映像インスタレーション作品で国際的評価の高いベトナム人アーティスト、ディン・Q・レのアジアで初となる大規模個展です。

1968年、カンボジアとの国境付近にあるベトナムのハーティエンで生まれたレは、10歳のときに、ポル・ポト派の侵攻から逃れるために家族と渡米。カリフォルニア大学やニューヨーク視覚芸術学校などで学びます。ベトナムの伝統的なゴザ編みからヒントを得て、写真をタペストリー状に編む「フォト・ウィービング」で注目を浴び、映像と本物のヘリコプターや舟などを組み合わせたインスタレーションで国際的に高い評価を浴びました。第50回ヴェネチア・ビエンナーレ イタリア館、シンガポール・ビエンナーレなどの国際展にも参加している新進気鋭のアーティストです。

本展では、ベトナム戦争、カンボジアの遺跡、ポル・ポト派による虐殺、ハリウッド映画など多様なモチーフが織り込まれた「フォト・ウィービング」シリーズの作品、レが考案した結合双生児用の服や玩具など、枯葉剤との関連を示唆した《傷ついた遺伝子》シリーズ、手作りのヘリコプターと3面の映像を組み合わせ、自作ヘリの開発に挑むベトナム人男性に焦点を当てたインスタレーション《農民とヘリコプター》など、評判を呼んだ代表作品から、新作の映像作品までを紹介します。

ディン・Q・レ 《農民とヘリコプター》 2006年 3チャンネルビデオ、カラ―、サウンド、ヘリコプター Collaborating Artists: Hai Quoc Tran, Le Van Danh, Phu-Nam Thuc Ha, Tuan Andrew Nguyen Commissioned by Queensland Gallery of Modern Art, Australia 展示風景:「リフレクション:アートに見る世界の今」堂島リバービエンナーレ2009、大阪 撮影:福永一夫
ディン・Q・レ 《抹消》 2011年 シングルチャンネルビデオ、カラ―、サウンド、写真、石、木製ボートの断片、木製通路、コンピューター、スキャナー、ウェブサイト(erasurearchive.net) Commissioned by Sherman Contemporary Art Foundation, Sydney, 2011 Supported by Nicholas and Angela Curtis 展示風景:シャーマン現代美術基金、シドニー、2011年 撮影:Aaron de Souza
ディン・Q・レ 《消えない記憶 #14》 2000−01年 Cプリント、リネンテープ 所蔵:Larry Warsh, New York
ディン・Q・レ 《おかえりなさい、サイゴンへ(「新世紀のベトナム旅行」シリーズより)》 2005年 デジタルプリント Courtesy: Elizabeth Leach Gallery, Portland
開催概要
展覧会名 ディン・Q・レ展:明日への記憶
会期 2015年7月25日(土) 〜 10月12日(月・祝)
休館日 会期中無休
時間 10:00〜22:00(火曜日は17:00まで、ただし9月22日は22:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 森美術館
港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階 
入館料 一般 1,800円、高大学生 1,200円、4歳〜中学生 600円、シニア(65歳以上) 1,500円
公式サイト http://www.mori.art.museum/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2015年6月更新