絵の世界に入り込み、音を感じながら作品の魅力に迫る
13世紀の南宋時代の絵画から、19世紀の江戸時代の屏風まで、絵に描かれた世界の音に注目し、想像でその音を感じ取るユニークな企画展です。
昔、中国の文人たちは、壁に掛けた山水画の世界に想像力を駆使して入り込んで遊ぶ鑑賞法を「臥遊(がゆう)」と呼び、高尚な遊びとして楽しんでいました。その手法を用いて所蔵作品の新たな魅力を掘り起こします。
くちばしを開けてさえずる小鳥の声、龍虎が巻き起こす風や雲の轟音、雨風や滝の音、群衆の賑わい、楽人たちが奏でる音楽など、音を感じ取れる作品は少なくありません。見る人によって感じる音色が異なるからこそ、面白く楽しい鑑賞法です。
本展では、南宋時代の重要文化財「風雨山水図」(伝夏珪筆)、室町時代の「龍虎図屏風」(雪村周継筆)、江戸時代の重要文化財「洞庭赤壁図巻」(池大雅筆)、「夏秋渓流図屏風」(鈴木其一筆)など、コレクションを中心に約25件を展示。昨年修理が完了した「近江伊勢名所図屏風」も修理後初公開されます。
展覧会名 | 絵の音を聴く ―雨と風、鳥のさえずり、人の声― |
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会期 | 2015年7月30日(木) 〜 9月6日(日) |
休館日 | 月曜日 |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 根津美術館 港区南青山6-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,000円、高大生800円 |
公式サイト | https://www.nezu-muse.or.jp/ |
問合せ | 03-3400-2536 |
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