50人以上の浮世絵師による一点物の肉筆浮世絵 100以上の美人画を含めた全129点が日本初公開!
個人コレクションとしては世界有数の規模と質を誇る、シカゴの日本美術収集家、ロジャー・ウェストン氏所蔵の肉筆浮世絵コレクション。1,000点を超えるコレクションの中から約100点の美人画を含む129点の作品を日本で初めて紹介する企画展です。
量産される浮世絵版画と異なり、絵師が絹や紙に筆で直接描いた肉筆浮世絵は全て一点物。江戸時代に、大名や豪商などの要望に応じて描かれたものが多く、勝川春章、葛飾北斎などの著名な浮世絵師も、版画制作と同時に肉筆画の制作も行いました。貝殻を砕いた胡粉を使った滑らかな肌の質感、筆で細かく描かれた髪の生え際、唇の紅のぼかしなど、色香漂う様は肉筆美人画ならではの見どころです。
本展では、17世紀前半の京都を中心とした初期の浮世絵から、明治期の河鍋暁斎や小林清親の作品まで、7章に分けて、肉筆浮世絵の変遷を紹介します。浮世絵師という職業を確立させた菱川師宣、肉筆画を専門とした宮川長春、一大勢力を誇った歌川一門などの作品が登場するほか、遊里の美人画で一世を風靡した喜多川歌麿と清楚な女性美を追求した鳥文斎栄之の比較なども楽しめます。特に、中国の伝説上の仙女を描いた喜多川歌麿の「西王母図」は漢画の描写が見られる珍しい作品で貴重な公開となります。
展覧会名 | シカゴ ウェストンコレクション 肉筆浮世絵―美の競艶 〜浮世絵師が描いた江戸美人100選〜 |
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会期 | 2015年11月20日(金) 〜 2016年1月17日(日) ※会期中、展示替えあり 前期:11月20日(金)〜12月20日(日) 後期:12月22日(火)〜1月17日(日) |
休館日 | 月曜(ただし、11月23日・1月11日は開館)、1月1日(金) |
時間 | 10:00〜17:00(金曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 上野の森美術館 台東区上野公園1-2 |
入館料 | 一般 1,500円、高大生 1,200円、小中生 500円 |
公式サイト | https://www.ueno-mori.org/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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