同一モチーフを組み替えて表す絵画の多様性 静物と風景だけを描き続けた孤高の画家
未来派や形而上絵画などの画派や運動に加わらず、独自のスタイルを貫いた20世紀を代表する画家ジョルジョ・モランディ。同一モチーフが幾通りもの構図で展開される静物画やシンプルな風景画を展観しながら、その制作スタイルに迫る企画展です。
1890年、ボローニャで生まれたモランディは生涯のほとんどを同地で過ごし、卓上の静物と風景のみをモチーフに描き続けました。同じ瓶や壷を何度も取り上げ、一列に並べたり、一カ所にまとめたり、その組み合わせと色調の微細な変化で、幾通りもの表現を生み出し、絵画の潜在力を引き出したのです。質感のあるタッチ、瞑想的とも評される淡い色遣いは気品が感じられます。風景画では、アトリエのあるフォンダッツァ通りや避暑に訪れるグリッツァーナの風景を静物画と同じような淡々とした色調で描きました。1950年代から各地のビエンナーレなどに出品し、国際的にも知られるようになりました。
本展では、油彩画約50点、水彩、素描、版画約50点を展示し、その生涯を顧みつつ、作風の変遷を辿ります。同一モチーフによるヴァリエーション=変奏が生み出す絵画の魅力が見どころです。
展覧会名 | ジョルジョ・モランディ―終わりなき変奏 |
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会期 | 2016年2月20日(土) 〜 4月10日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし3月21日は開館)、3月22日(火) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京ステーションギャラリー 千代田区丸の内1-9-1 |
入館料 | 一般 1,100円、高大生900円 |
公式サイト | https://www.ejrcf.or.jp/gallery/ |
問合せ | 03-3212-2485 |
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