オートクチュールの歴史を職人技が光るドレスや小物を通して展観
パリ、クチュール組合が承認するブランドで、顧客の注文に合わせてデザイナー主導で仕立てる高級服「オートクチュール」。名だたるブランドが生み出してきたドレス、小物、デザイン画、写真などに着目するファッション展です。2013年、パリ市立ガリエラ宮モード美術館の監修で開催された展覧会を日本向けに再構成。19世紀後半から、現代までのオートクチュールの歴史が概観できます。
19世紀後半、シャルル=フレデリック・ウォルトが年2回のファッションモデルを採用したコレクション発表、デザイナー主導で制作する高級仕立服の受注、衣服にデザイナーの署名入りタグを縫い付けることなど、オートクチュールの基礎を作りました。20世紀初頭にはコルセットのない直線的なドレスが登場。香水ブランドを立ち上げるデザイナーも現れます。1930年代は、流行したシュルレアリスムのイラストが用いた服が、1960年代には、オプ・アートの模様をあしらったドレスなどが発表されるなど、時代を反映した衣装が生まれました。
本展では、美術館のコレクションから、マドレーヌ・ヴィオネ、ポールポワレ、スキャパレリ、シャネル、ディオール、グレ、バレンシアガ、イヴ・サンローランなどの1点物の作品を時系列で紹介。時代を映したシルエット、世界最高峰の刺しゅう、職人技が光る羽細工やコサージュなどをじっくりと鑑賞できます。
展覧会名 | PARIS オートクチュール―世界に一つだけの服 |
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会期 | 2016年3月4日(金) 〜 5月22日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日と5月2日・16日は開館) |
時間 | 10:00〜18:00(金曜、会期最終週平日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三菱一号館美術館 千代田区丸の内2-6-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
入場料 | 一般 1,700円、高大生 1,000円、小中学生 500円 |
公式サイト | https://mimt.jp |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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