ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞

幕末のスター絵師、国芳・国貞が競演 ボストン美術館から史上最多の約350枚が来日

歌川国貞	「当世三十弐相 よくうれ相」	文政4, 5(1821, 22)年頃	Nellie Parney Carter Collection―Bequest of Nellie Parney Carter, 34.489 Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston

仏画、絵巻物、浮世絵、刀剣などの日本美術コレクションにおいて、海外で随一の所蔵数を誇るアメリカ、ボストン美術館。幕末に人気を博した歌川国芳、歌川国貞をクローズアップし、1万4千枚を超える国芳・国貞作品から170件(約350枚)を厳選。江戸の粋と当時の暮らしを展観する企画展です。

材木問屋の子として生まれた歌川国貞は10代で初代豊国に入門。1814(文化11)年頃の大首絵「大当狂言ノ内」シリーズで評判を得た後、数々のヒット作を生み出しました。美人画でも、流行の着付け、髪型、化粧法を取り入れて、多くの女性ファンをひきつけます。歌川国芳も同じく10代で入門するも兄弟子の国貞が人気を博すなか、30歳過ぎまで不遇の時代を過ごす。『水滸伝』ブームとともに武者絵の浮世絵でブレーク。天保の改革後は、風景画、戯画、風刺画などジャンルも広がり、斬新なアイデアで人々を驚かせました。

本展では、兄弟弟子である国芳、国貞の作品を同一テーマで比較展示。歌舞伎の演目になぞらえて各章のタイトルを構成し、現代的なルビをふることで、江戸のポップカルチャーの趣きを表現しています。長い間、収蔵庫に保管されていた作品群は状態が良く色が鮮やか。当時の西洋から輸入された化学顔料「ベロ藍」で摺られた作品、豪華さを演出するために無地背景に雲母粉を用いた「雲母摺(きらずり)」など、色彩表現においても多様な作品が紹介されます。


歌川国芳	「相馬の古内裏に将門の姫君滝夜叉妖術を以て味方を集むる大宅太郎光国妖怪を試さんと爰に来り竟に是を亡ぼす」	弘化元(1844)年頃	William Sturgis Bigelow Collection, 11.30468-70 Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston
歌川国貞	「見立三十六歌撰之内 在原業平朝臣 清玄」八代目市川團十郎	嘉永5(1852)年 	William Sturgis Bigelow Collection, 11.42663 Photograph © 2016 Museum of Fine Arts, Boston
開催概要
展覧会名 ボストン美術館所蔵 俺たちの国芳 わたしの国貞
会期 2016年3月19日(土) 〜 6月5日(日)
休館日 会期中無休
時間 10:00〜19:00(金・土は21:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 Bunkamuraザ・ミュージアム
渋谷区道玄坂2-24-1 
入館料 一般 1,500円、高大生 1,000円、小中生 700円
公式サイト http://www.ntv.co.jp/kunikuni/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2016年3月更新