42体の仏像が勢ぞろい!地域に根差す信仰文化も紹介
滋賀県東北部に位置し、琵琶湖に面した長浜市。奈良、平安時代の観音信仰に始まる多様な仏教で栄えた同地に伝わる仏像と信仰に着目し、像の造形と精神・生活文化に迫る企画展です。
姉川などの古戦場や小谷城など、多くの史跡を有する長浜市は、特に観音菩薩像が多いことで知られています。古代より霊山と崇められてきた己高山の山岳寺院では、平安時代に独自の仏教文化が花開きました。室町時代に入ると、浄土宗などの新仏教が勢力を伸ばし、天台寺院は廃寺化。村人が残された仏像を宗派にこだわらずに守り、村の本尊としました。戦国時代の戦乱や災害でも献身的に像を守った村の信仰の歴史と精神文化は、現代にも脈々と続いています。
本展では、重要文化財15体を含む42体の仏像を展示。1章では湖北の観音像、2章では薬師信仰や阿弥陀信仰、真言宗など、3章では村の祭礼の中心としての仏像や神像の役割を紹介します。中でも、「伝千手観音立像」(黒田観音寺)、「十一面観音立像」(医王寺)など、15軀の仏像は堂外初公開で注目です。また、中世の村落共同体「惣」の文書1,200点あまりも展示されるほか、信仰を大切にした里の文化もパネルで紹介されます。
展覧会名 | 観音の里の祈りとくらし展Ⅱ−びわ湖・長浜のホトケたち− |
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会期 | 2016年7月5日(火) 〜 8月7日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし、7月18日は開館)、7月19日(火) |
時間 | 10:00〜17:00(金曜は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京藝術大学大学美術館 台東区上野公園12-8 |
入館料 | 一般 1,200円、高大生 700円 |
公式サイト | https://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2016/nagahama2/nagahama2_ja.htm |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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