怖い浮世絵

浮世絵で迫る江戸流ホラー

歌川国芳「四代目市川小団次の於岩ぼうこん」(太田記念美術館蔵)

今も昔も変わらない“怖いもの見たさ”の好奇心。江戸時代の恐怖の表現を怪異物や妖怪の浮世絵から探る企画展です。

恨みや思いを残して亡くなり、死後も成仏できずさまよっている幽霊。江戸時代の後期に歌舞伎で幽霊ものが流行し、それに伴い浮世絵でも盛んに描かれるようになりました。累、崇徳院、お岩、お菊などが代表的な幽霊です。妖怪や化け物たちには、一般的な鬼だけではなく、海坊主、大蛇、土蜘蛛、九尾の狐、化け猫なども含まれます。
 幕末から明治にかけては、月岡芳年、歌川芳幾らを中心に、残忍な“血みどろ絵”が多く描かれました。上野戦争を題材に描かれた「魁題百撰相」、「英名二十八衆句」などが知られています。

本展では、幽霊、化け物、血みどろ絵の浮世絵を順に紹介。歌川国貞(三代豊国)「見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂」、歌川国芳「四代目市川小団次の於岩ぼうこん」などの鮮やかだけど怨念にあふれた幽霊画、不気味だけどもかわいらしさもある歌川国貞(三代豊国)『東駅いろは日記』の化け猫、殺人現場そのものといった様相の月岡芳年「郵便報知新聞 第五百六十五号」など、江戸の人々が恐々と眺めたホラーの絵図が一堂に介します。


歌川国貞(三代豊国) 「見立三十六歌撰之内 藤原敏行朝臣 累の亡魂」(太田記念美術館蔵)
歌川国貞(三代豊国)『東駅いろは日記』(三枚続、太田記念美術館蔵)
歌川国芳「大江山酒呑童子」(三枚続、太田記念美術館蔵)
月岡芳年「魁題百撰相 冷泉判官隆豊」(個人蔵)
開催概要
展覧会名 怖い浮世絵
会期 2016年8月2日(火) 〜 8月28日(日)
休館日 8月8日(月)、15日(月)、22日(月)
時間 10:30〜17:30 ※入館は閉館時間の30分前まで
会場 太田記念美術館
渋谷区神宮前1-10-10 
入館料 一般 700円、高大生 500円
公式サイト http://www.ukiyoe-ota-muse.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2016年8月更新