和歌、日記、詩、名所図絵などで巡る、古の旅
東京急行電鉄の元会長である五島慶太氏の収集品をもとに開館した五島美術館。日本と東洋の古美術品を中心に構成されたコレクションのうち、旅をテーマにした絵画、旅日記、詩、名所図絵などを展観する企画展です。
近代に入って交通網が発達するまで、旅は人生の一大事業で、誰もが気軽にできるものではありませんでした。庶民は旅人から旅先の風物や都の賑わいを聞いたり、名勝を描いた絵画や風景を詠んだ和歌などを通して、現地へと思いを馳せ、心の中で旅をしたのです。
本展では、旅にまつわる古美術品約40点を紹介。元時代を代表する禅僧の古林清茂が帰朝する留学僧に与えた餞別の詩、国宝「古林清茂墨跡 餞別偈」や、重要文化財「熊野懐紙 後鳥羽天皇筆」といった書だけでなく、俵屋宗達が描いたとされる色紙、狩野探幽筆の旅絵日記、尾形光琳作と伝わる硯箱など多岐にわたり、当時の人々の旅への想いを多様な角度から鑑賞できます。会期中、国宝「紫式部日記絵巻」の特別展示(10月8〜16日)も行われ、必見です。
展覧会名 | 館蔵 秋の優品展 心の旅 |
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会期 | 2016年8月27日(土) 〜 10月16日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし9月19日、10月10日は開館)、9月20日(火)、10月11日(火) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 五島美術館 世田谷区上野毛3-9-25 |
入館料 | 一般 1,000円、高大生 700円 |
公式サイト | https://www.gotoh-museum.or.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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