信長、秀吉、家康が愛でた茶碗や掛軸などの茶道具
平安時代に中国から製法が伝わり、鎌倉時代に全国へ普及した茶の習慣。室町時代後期には、簡素な“侘び”の精神を重んじた「侘び茶」が生まれ、戦国武将たちに広く流行しました。茶道具を積極的に集めた織田信長など、天下人に愛された道具に注目、紹介する企画展です。
室町時代後期には、茶の習慣は庶民にまで広がりますが、公家や武士は書院で高価な茶道具を用いた茶会を行っていました。豪奢な風潮に対抗して生まれた「侘び茶」では、狭い庵で簡素な道具を用い、茶の精神が重要視されます。織田信長は、名物茶道具を積極的に集め、影響された武将たちの間に茶の湯ブームが起こりました。後に千利休が、侘び茶を形式として完成させ、江戸時代には家元が定着。流派も生まれ、変遷しながら現代へと続いています。
本展では、“黄金と侘び”をテーマに、信長、秀吉、家康たちゆかりの茶道具を紹介。唐物茶壺、信長と銘の入った井戸茶碗、秀吉筆の書状などのほか、国宝「煙寺晩鐘図」も11月5日(土)〜20日(日)までの期間限定で特別展示します。同図は、室町将軍足利義満が手に入れ、松永久秀、織田信長、徳川家康と流転した歴史を持つ掛軸で、本展の目玉となっています。
展覧会名 | 天下人の愛した茶道具 |
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会期 | 2016年10月1日(土) 〜 12月11日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし10月10日は開館)、10月11日(火)、11月4日(金) |
時間 | 10:00〜16:30 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 畠山記念館 港区白金台2-20-12 |
入館料 | 一般700円、高大生500円 |
公式サイト | http://www.ebara.co.jp/csr/hatakeyama/ |
問合せ | 03-3447-5787 |
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