6000を超える臨済宗・黄檗宗寺院から200件以上の寺宝が集結
約1500年前、達磨大師によってインドから中国へ伝えられ、臨済宗・黄檗宗の源流に位置する高僧、臨済義玄禅師によって広がった「禅」。日本の社会と文化に大きな影響を与え、現代でも心の支えとなっている禅宗の教えや役割を肖像画、墨蹟、仏像、絵画、工芸などから読み解く企画展です。
禅宗では、言葉・文字・経典に頼らずに師弟の関わりから自分の心をつかみ出し、自分の心の中の仏性を見つけて悟りの境地へ至るという教えで、坐禅などの修行のほか、実在の僧侶の姿や教えを絵画などで伝えてきました。
特に禅とともに中国から伝来した水墨画は、日本画に不可欠な技法として定着。また、茶を飲む風習も禅と一緒に伝えられ、それが「茶の湯」へと発展していきます。
本展では、京都の南禅寺や鎌倉の建長寺など、国内に15カ所ある臨済宗・黄檗宗の本山から末寺に至るまで全国6000を超える寺院から、国宝、重要文化財を含む200件以上の寺宝を集め、5章立てで紹介します。中国における禅宗の成立、日本への伝来と定着化、戦国武将と彼らを補佐した近世の高僧、個性的な仏像の数々、禅とともに伝わった唐物文物、書画や工芸品などを総合的に展観することで、その多様性に触れられる貴重な機会です。
展覧会名 | 禅 ―心をかたちに― |
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会期 | 2016年10月18日(火) 〜 11月27日(日) ※会期中、展示替えあり 前期:10月18日(火) 〜 11月6日(日) 後期:11月8日(火) 〜 11月27日(日) |
休館日 | 月曜日 |
時間 | 9:30〜17:00(金曜および10月22日、11月3日・5日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京国立博物館 平成館 台東区上野公園13-9 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般1,600円、大学生1,200円、高校生900円 |
公式サイト | https://www.tnm.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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