巨匠ルノワールと日本の洋画を確立した梅原龍三郎の交流
独自のスタイルを確立し、日本の洋画を牽引した巨匠、梅原龍三郎。20歳で渡仏し、翌年会いに行ったルノワールとの交流やその影響に注目し、ピカソやルオーとの親交にも触れながら、近代絵画の東西交流を紐解く企画展です。
京都に生まれた梅原は、関西美術学院で絵を学びます。1908(明治41)年、20歳の時にフランスへ渡り、安井曾太郎、高村光太郎、山下新太郎らと交流しました。当初はヴァン・ドンゲンの影響を感じさせる《横臥裸婦》など、パリ画壇の画家の影響を受けた作品を描いていましたが、翌年2月にルノワールに会うと画風が変化します。アトリエ近くに転居し、親密に交流するようになり、制作旅行に同行。自作への助言も受け、明るい色彩の作品を描くようになります。
本展では、梅原の画業をルノワールとの交流を中心に6章に分けて展観します。師が自宅の庭木を好んで描いた習慣に影響を受け、軽井沢の別荘で描いた《青楓煙景》、愛蔵していた師の彫刻を自作に取り入れた《薔薇とルノワルのブロンズ》などのほか、師の晩年の大作《パリスの審判》を模写した作品も紹介されます。また、蒐集家としての一面にも焦点を当て、師であるルノワールの作品はもちろん、晩年まで交流が続いたピカソ、ルオーやマティスらの作品が展示され、梅原の作品への影響などを比較しながら鑑賞できます。
展覧会名 | 拝啓 ルノワール先生 ―梅原龍三郎に息づく師の教え |
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会期 | 2016年10月19日(水) 〜 2017年1月9日(月・祝) |
休館日 | 月曜日(ただし祝日の場合は開館)、12月29日(木)〜1月1日(日) |
時間 | 10:00〜18:00 ※祝日を除く金曜、第2水曜、10月27日(木)、1月4日(水)〜6日(金)は20:00まで ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三菱一号館美術館 千代田区丸の内2-6-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
入場料 | 一般 1,600円、高大生 1,000円、小中学生 500円 |
公式サイト | https://mimt.jp |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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