特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」

非公開の洞窟壁画を実物大で再現! 実物の画材や道具も登場

フランス南西部ヴェゼール渓谷にあるラスコー洞窟。約2万年前にクロマニョン人によって描かれた壁画は、1979年に世界遺産にも登録されています。保全のため、現在は研究者でも入れない洞窟内の壁画を世界に知ってもらうべく、フランス政府公認で製作された企画展の日本版です。

1940年、地元の少年らによって偶然、壁画は発見されました。洞窟の全長は約200m、3つの空間で構成され、各所に牡牛の広間、軸状ギャラリー、通路、身廊、井戸の場面、後陣といった名前が付けられています。色彩の豊かさ、輪郭を強調するなどの細かな技法、約600頭も描かれた動物の数やその大きさなど、クロマニョン人が描いた300ほどある洞窟壁画の中で群を抜いて精度が高く、多くの見物客が訪れたところ、洞窟環境が悪化。保全のために1963年に閉鎖されました。

本展では、発見から閉鎖に至るまでの歴史、1/10サイズの全体模型、復元製作の方法、実物の画材や道具の展示、身廊と井戸の場面の再現壁画、クロマニョン人の正体など、8章に分けて紹介します。特に3次元レーザースキャンと手作業で復元された原寸大の壁画は、彩色だけでなく隠れた線刻もライトで浮かび上がるため、迫力を体感するだけでなく、細部の技術もしっかり見ることができます。洞窟に残された顔料は世界初公開、ネコ科動物が彫られた投槍器、ラスコーのランプなどは日本初公開となり、必見です。

実物大で再現される壁画「黒い牝ウシ」© SPL Lascaux international exhibition
《ヴィーナス》グリマルディ洞窟遺跡(イタリア)出土、グラヴェット文化(約3万4000年から2万5000年前)、褐色の凍石製、フランス国立考古学博物館(サン=ジェルマン=アン=レー)所蔵Photo © RMN-Grand Palais (musée d'Archéologie nationale) / Jean-Gilles Berizzi
《クロマニョン人頭骨》複製標本 国立科学博物館所蔵
《体をなめるバイソン》ラ・マドレーヌ岩陰遺跡(フランス)出土、マドレーヌ文化(約2万年から1万4500年前)、トナカイ角製、フランス国立考古学博物館(サン=ジェルマン=アン=レー)所蔵[フランス国立先史博物館(レゼジー)寄託]Photo © RMN-Grand Palais (musée de la Préhistoire des Eyzies) / Franck Raux
開催概要
展覧会名 特別展「世界遺産 ラスコー展 〜クロマニョン人が残した洞窟壁画〜」
会期 2016年11月1日(火) 〜 2017年2月19日(日)
休館日 月曜日(ただし12月26日、1月2日・9日、2月13日は開館)、
12月28日(水)〜1月1日(日)、1月10日(火)
時間 9:00〜17:00(金曜は20:00まで)
※入館は各閉館時間の30分前まで
会場 国立科学博物館
台東区上野公園7-20 
入館料 一般・大学生1,600円、小中高生600円
公式サイト https://www.kahaku.go.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2016年11月更新