開館75周年記念特別展 「円山応挙 −「写生」を超えて−」

“写生”を生み出し、日本絵画史に革命を起こした画家

江戸時代中期から後期に活躍し、写生を基とする画風を打ち立てた円山応挙。初期の作品から詳細な写生図まで、その生涯を代表する作品を集めて展観し、応挙が写生の先に目指したものを探る企画展です。

1733(享保18)年に現在の京都府で生まれ、京都で狩野派に学びます。先進的な絵画理論の一部はこの頃に身に付けたものと考えられています。中国の写実画から学ぶことはもちろん、文人画にも理解を示しました。装飾面では、中国の着色画、やまと絵、琳派に倣う部分も多かったようです。後年の超絶的で多彩なテクニックは、初期に当時の京都で興っていた絵画技法を幅広く習得した結果、“写生”という画風となって果たされました。

本展では、応挙の多彩な作品を網羅。白く残された紙に松葉を描きこんで雪を表した国宝「雪松図屏風」、白、青、紫の絵の具を重ねあわせて花房を表現した重要文化財「藤花図屏風」、墨のにじみやぼかしを駆使した雲が生温かさを醸す重要文化財「雲竜図屏風」、近代の日本画のような描かれ方をした「秋野暁望図」など、斬新な絵画が並びます。また、優れた観察力と描写力が読み取れる重要文化財「写生図巻」、仏神への信仰心と善行をうながす目的で制作された重要文化財「七難七福図巻」なども必見です。

重要文化財 藤花図屏風(左隻)	円山応挙筆	日本・江戸時代 安永5年(1776)	根津美術館蔵
国宝 雪松図屏風(右隻)	円山応挙筆	日本・江戸時代 天明6年(1786)頃	三井記念美術館蔵 (前期展示:11月3日〜11月27日)
重要文化財 写生図巻	円山応挙筆 2巻のうち	日本・江戸時代 明和7年〜安永元年(1770〜72)	 株式会社千總蔵 ※会期中巻替えあり
重要文化財 雲龍図屏風(左隻)	円山応挙筆	日本・江戸時代 安永2年(1773)	個人蔵 (後期展示:11月29日〜12月18日)
開催概要
展覧会名 開館75周年記念特別展 「円山応挙 −「写生」を超えて−」
会期 2016年11月3日(木・祝) 〜 12月18日(日)
※会期中、展示替えあり
前期:11月3日(木・祝) 〜 11月27日(日)
後期:11月29日(火) 〜 12月18日(日)
休館日 月曜日
時間 10:00〜17:00
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 根津美術館
港区南青山6-5-1 
入館料 一般1,300円、高大生1,000円
公式サイト http://www.nezu-muse.or.jp/
問合せ 03-3400-2536
2016年10月更新