紙の特性を生かした造形技術の妙!江戸から昭和までの和紙製品を辿る
椀、傘、着物など、江戸時代から急速に広がった和紙製の生活道具。「加工」の視点から捉えた和紙の造形文化に着目し、紙製品の魅力を再考する企画展です。
和紙の原料となったのは、楮(こうぞ)、三椏(みつまた)、雁皮(がんぴ)などの植物。これらの幹の内側にある薄くて丈夫な靭皮繊維を用いました。素材や産地の違いだけでなく、漉き方など製造工程によって質感を変え、和紙はさまざまな日用品として定着。折り畳むと和傘や提灯に、揉んで和らげて着物(紙衣)に、こよりを編んで柿渋を塗り箱や笠にするなど、職人の手業が光る加工技術が多く生まれています。
本展では、江戸時代から昭和初期にかけて作られた紙製品約80点を「住」、「衣」、「食」、「遊」の場面ごとに分けて紹介します。「住」では、江戸唐紙、行灯、金唐革紙など、「衣」では、紙衣、紙布、こよりを網目状に編んだ肌着など、「食」では、椀、酒器、おむすび入れなど、「遊」では、錦絵を6〜8割のサイズに揉み縮めた“ちりめん錦絵”や紙製の節句飾りなどを展示。日本と同様に紙工芸品が多く残る韓国の作品も並ぶほか、繊維ごとの特長なども解説。和紙の特性とそれを生かした加工技術、造形文化に至るまで幅広く展観できます。
展覧会名 | WASHI 紙のみぞ知る用と美 展 |
---|---|
会期 | 2016年12月8日(木) 〜 2017年2月25日(土) |
休館日 | 水曜日、12月28日(水)〜1月4日(水) |
時間 | 10:00〜18:00 |
会場 | LIXILギャラリー 中央区京橋3-6-18 東京建物京橋ビル LIXIL:GINZA 2F |
入場料 | 無料 |
公式サイト | https://livingculture.lixil.com/gallery/ |
問合せ | 03-5250-6530 |
記載内容は取材もしくは更新時の情報によるものです。商品の価格や取扱い・営業時間の変更等がございます。