セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン

約70年にわたる近代日本の陶磁器デザインの変遷

明治維新から第二次世界大戦までの約70年の間に、日本で作られた陶磁器に着目し、そのデザインの変遷を追う企画展です。

幕末から明治時代初期にかけて開催された万国博覧会へ出展された浮世絵や工芸品により、日本が脚光を浴び、ヨーロッパを中心にジャポニスム(日本趣味)が起こりました。陶芸も、京都の清水焼や金沢の九谷焼といった古くからの産地だけでなく、東京、横浜、名古屋など各地で装飾を施した陶磁器が大量に作られ、輸出されます。1890年代からアール・ヌーヴォーが欧米で大流行すると、日本の陶磁器メーカーでも図案研究が進みました。大正時代以降は、制作者の個性が反映された作品が生まれ、生活用品にも斬新なデザインが施されるようになりました。

本展では、近代日本の陶磁器が歩んだデザインの変遷を161件の作品を通して展観します。明治後期から昭和にかけて活躍した板谷波山の《新製マジョリカ額皿》などの作品、薩摩焼に金彩を伴う日本画的な絵付けを施した輸出用の京薩摩、有田焼の老舗「香蘭社」の陶磁器、アール・ヌーヴォーを取り入れたもの、洋館建築向けの室内装飾用タイルなど、時代のニーズに合わせたデザインの変化が楽しめます。

《タイル》 淡陶株式会社、佐治タイル、佐藤化粧煉瓦他 20世紀前期(明治時代末期〜昭和時代初期) 個人蔵
《新製マジョリカ額皿》 東京高等工業学校窯業科/板谷波山 1905(明治38)年 東京工業大学博物館蔵
《上絵金彩獅子鈕付壺》 新村留蔵 19世紀後期(明治時代前期) 個人蔵
《菊文様皿》 図案:浅井忠/制作:清水六兵衛(四代) 1907(明治40)年 京都工芸繊維大学美術工芸資料館蔵(AN.5461)
《陶試紅銀彩碗皿》 香蘭社 1941-43年頃(昭和10年代後半) 日本陶業連盟蔵
開催概要
展覧会名 セラミックス・ジャパン 陶磁器でたどる日本のモダン
会期 2016年12月13日(火) 〜 2017年1月29日(日)
※会期中、一部展示替えあり
前期:12月13日(火) 〜 1月9日(月・祝)
後期:1月11日(水) 〜 1月29日(日)
休館日 月曜日(ただし1月9日は開館)、12月29日(木)〜2017年1月3日(火)、1月10日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 渋谷区立松濤美術館
渋谷区松濤2-14-14 
入館料 一般 500円、大学生 400円、高校生・60歳以上 250円、小中生 100円
※渋谷区民は2割引(金曜無料)
※土日・休日は小中生無料
公式サイト http://www.shoto-museum.jp/
問合せ 03-3465-9421
2016年12月更新