近代工芸と茶の湯II

大正から平成へ。“茶の湯のうつわ”の変容を辿る

“茶の湯のうつわ”をテーマに、所蔵する近現代の工芸コレクションから選び出し、大正時代から現代に至るうつわの造形の変遷に着目。歴史上の遠い世界ではなく、身近な文化として、広く展観する展覧会です。

戦国時代以降、茶の湯が広く浸透したことで、日本の工芸も大きく発展。陶芸でも、土や釉薬などを駆使し、多様で独創性のあるうつわが生み出されます。作り手は、自身の想いや狙いを作品として表現したほか、鑑賞者の美意識によって本来は茶の湯の道具ではない器や造形物などを茶の湯の世界に持ち込む「見立て」をして、造形や意匠に工夫を凝らしました。

本展では、人間国宝の名品から若手作家による最新作まで、180点以上の“茶の湯のうつわ”を展示。個々の作品の見所もパネルなどで紹介します。
 不動明王を連想したといわれる川喜田半泥子《志野茶碗 赤不動》、クロス形で金色が目を引く三輪栄造《金彩クルス水指》、人間国宝の三輪壽雪が96歳で制作した《鬼萩割高台茶碗》などの代表作、現代作家らしい自由な発想の高橋奈己《白磁茶碗》や、津金日人夢《青瓷花生》など多彩な器が並ぶほか、持ち運ぶことを前提に作られた内田繁《受庵、想庵、行庵》の3つの茶室も登場。竹材など光を通す素材で作られたこれらの茶室で器に向き合う体験もできます。

三輪栄造《金彩クルス水指》 1993年 東京国立近代美術館蔵
三輪壽雪《鬼萩割高台茶碗》 2006年 東京国立近代美術館蔵
ルーシー・リー《ピンク線文碗》1975-79年頃 東京国立近代美術館蔵
高橋奈己《白磁茶碗》2016年 個人蔵
内田繁《受庵 想庵 行庵》1993年 内田デザイン研究所蔵 撮影:Nacása & Partners Inc
開催概要
展覧会名 所蔵作品展 近代工芸と茶の湯II
会期 2016年12月17日(土) 〜 2017年2月19日(日)
休館日 月曜日(ただし1月2日、9日は開館)、
年末年始 12月28日(水)〜2017年1月1日(日・祝)、1月10日(火)
時間 10:00〜17:00 ※入館は閉館の30分前まで
会場 東京国立近代美術館工芸館
千代田区北の丸公園1-1  
入館料 一般 210円、大学生 70円
公式サイト http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/chanoyu_2/
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2016年12月更新