エリザベス ペイトン:Still life 静/生

国内美術館における初個展!優美な肖像画で注目される作家

透明感のある色彩と繊細な線で肖像画を描き、“新しい具象画”と称されて各国で高い評価を得ているエリザベス・ペイトン。25年の画業を約40点の作品で顧みる、日本の美術館で初の個展です。

1987年、ニューヨークのスクール・オブ・ヴィジュアルアーツを卒業。1990年代初頭より絵画や素描、版画を中心に制作を行ってきました。友人からアーティスト、ミュージシャン、歴史上の人物まで幅広く描いた肖像画は、クールベからアンディ・ウォーホルに至るまで多くの肖像画を研究し、日常と非日常を往来するような現代的な表現方法で描かれているのが特徴です。どんな時代の人物が肖像画の対象になっても同じ距離感で描き、特有の色彩によって情熱や魅惑的な美しさを持つ存在へと変貌させます。
 一方、静物画や素描では、文学や自我、美術史、過去と現在といったペイトン自身のテーマや関心事が花や本などのモチーフの描写の中に凝縮されている点もポイントです。

本展では、これまでのキャリアを振り返り、ペイトン自身が出品作品を選定。初期の1990年代半ばにバイエルン王のルートヴィヒ 2 世を描いた《Ludwig II with Josef Kainz》、眠りと死の隠喩的な類似を示した《Kurt Sleeping》、肖像が描かれたポストカードと花が組み合わさった《Pati and Flowers》、ドラクロワの《アルジェの女たち》の一部をベースにして描かれた《Flaubert in Egypt(After Delacroix)》など、多様なジャンルと独特な世界を楽しめます。

《Kurt Sleeping》1995 板に油彩 27.9×35.6cm Private Collection, New York
《Nick(First drawing)》 2002 紙に色鉛筆 22.2×15.2cm Collection David Teiger Trust
《Georgia O‘Keeffe after Stieglitz 1918》 2006 カンヴァスに油彩 76.5×58.7cm Collection David Teiger Trust
《Ludwig II with Josef Kainz》1992 紙にチャコール 41.9×29.8cm Private Collection, New York
《Flowers, Berlin》 2010 板に油彩 25.4×20.3cm  Private Collection
《Tim (Profile)》 2013 紙にパステル 29.8×23.5cm Private Collection

※画像はすべて
© Elizabeth Peyton, courtesy Sadie Coles HQ, London; Gladstone Gallery, New York and Brussels; neugerriemschneider, Berlin

開催概要
展覧会名 エリザベス ペイトン:Still life 静/生
会期 2017年1月21日(土) 〜 5月7日(日)
休館日 月曜日(ただし3月20日は開館)、3月21日(火)
時間 11:00〜17:00(祝日を除く水曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 原美術館
品川区北品川4-7-25 
>> 会場の紹介記事はこちら
入館料 一般 1,100円、高大生 700円、小中生 500円
公式サイト http://www.haramuseum.or.jp
問合せ 03-3445-0651
2017年1月更新