黄金期のヴェネツィアで花開いた色彩豊かな油彩画
15〜16世紀にかけて海洋貿易により繁栄し、フィレンツェやローマと並ぶルネサンス美術の中心地となったヴェネツィアで活躍した画家たちに着目。巨匠ティツィアーノを中心にベッリーニ、ヴェロネーゼ、ティントレットなどの作品からヴェネツィア派の絵画の魅力を探る企画展です。
共和制国家であったヴェネツィアは東西文化が交わる立地の影響もあり、芸術文化が発展。ルネサンス時代、同地を拠点に活躍した芸術家たちは「ヴェネツィア派」と呼ばれ、主にベッリーニ一族の工房に属していました。中でも、ティツィアーノは人間味のある姿と明るい色彩や大胆な筆致で人気を博し、ライバルだったミケランジェロも作品を見て称賛したと言われています。
本展では、「第1章ヴェネツィア、もう一つのルネサンス」、「第2章ティツィアーノの時代」、「第3章ティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼ−巨匠たちの競合」と順を追って、70点近い絵画、版画を紹介。特に、日本初公開となる《ダナエ》、初期の代表作《フローラ》の2点がそろって展示されるのが特徴です。また、ティツィアーノが師事したベッリーニや、影響を与えたヴェロネーゼ、当初はティツィアーノに学ぶものの色彩と素描の調和を目指して個性的な様式へ進んだティントレットなどの作品も展示され、広くヴェネツィア派を展観できる内容となっています。
展覧会名 | 日伊国交樹立150周年記念「ティツィアーノとヴェネツィア派展」 |
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会期 | 2017年1月21日(土) 〜4月2日(日) |
休室日 | 月曜日(ただし3月20日(月・祝)、27日(月)は開室)、3月21日(火) |
時間 | 9:30〜17:30(金曜は20:00まで) ※入室は閉室時間の30分前まで |
会場 | 東京都美術館 企画展示室 台東区上野公園8-36 |
観覧料 | 一般1,600円、大学生・専門学校生1,300円、高校生800円、65歳以上1,000円 |
公式サイト | https://www.tobikan.jp |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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