パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右

1970年代、社会現象になった“パロディ”を振り返る

横尾忠則《POPでTOPを!》1964年頃、作家蔵

1970年代に流行し、社会現象にもなった既存の作品に手を加える“パロディ”。雑誌、マンガ、グラフィック、映像など約300点の作品群から、一時代を築いた表現技法と当時の社会との関わりを振り返る企画展です。

学生闘争などが多かった1960年代は前衛芸術に勢いがありましたが、1970年代に入ると後退し、サブカルチャーが開花します。軽やかな知略に富んだパロディは、瞬く間に日常語として定着。赤瀬川原平の『櫻画法』(1970〜71年)が『朝日ジャーナル』をジャックし、筒井康隆『日本以外全部沈没』(1973)を発表するなど、街中にたくさんのパロディがあふれました。

本展では、パロディとはいかなる技術であるか、風刺や模倣とは何が同じで何が異なるのか。どのような場面で、どのようにして使われてきたのかを、横尾忠則《POPでTOPを!》、長谷邦夫『バカ式』、倉俣史朗《Homage to Mondrian#1》などの1970年代の作品や社会的背景も見ながら具体的に検証します。当時を代表するアーティストの作品はもちろん、貴重なマンガ原稿、テレビ映像、裁判記録などもあり、必見です。
 「持たざるものの表現」について考えることで、今日のデジタル環境におけるオリジナル/コピーを巡る議論を根本的に考える機会にもなり、奥深い鑑賞が楽しめます。

吉村益信《豚;Pig Lib》1994年、大分市美術館蔵
倉俣史朗《Homage to Mondrian #1》1975年/Cappellini 2009 cKURAMATA DESIGN OFFICE,  Special Cooperation with Cappellini Point Tokyo_Team Iwakiri Products
『ビックリハウス』創刊号、1974年
開催概要
展覧会名 パロディ、二重の声 ――日本の一九七〇年代前後左右
会期 2017年2月18日(土) 〜 4月16日(日)
休館日 月曜日(ただし3月20日は開館)、3月21日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京ステーションギャラリー
千代田区丸の内1-9-1 
入館料 一般 900円、高大生700円
公式サイト http://www.ejrcf.or.jp/gallery/
問合せ 03-3212-2485
2017年2月更新