パイプを使って椅子のイメージを刷新したモダニズムの先達
パリのユネスコ本部、ニューヨークの旧ホイットニー美術館などを手掛け、建築家としても知られるデザイナーのマルセル・ブロイヤー。従来のイメージを一新した《クラブチェアB3》(ワシリーチェア)を中心に、国内外の家具約40点を展観する国内初の展覧会です。
1920年、ドイツの造形学校「バウハウス」に入学したブロイヤーは、デザイナーとして才能を開花。1923年のバウハウスの展覧会では実験住宅のドレッサーを手掛け、1925〜28年には、家具工房で主任となり、デッサウ・バウハウス校舎のインテリアデザインを手がけます。1928年にバウハウスを去り、スイスやイギリスで家具デザインや建築プロジェクトに関わりました。1937年、アメリカに拠点を移し、ハーバード大学で教鞭を執りながら、バウハウスの初代校長ヴァルター・グロピウスと共働し、住宅建築を手がけました。
本展では、バウハウス時代、スイス・イギリス時代、アメリカ時代に分けて構成し、それぞれの時代の特徴的な家具を取り上げます。特に従来の椅子の概念を覆すスティールパイプを使った《クラブチェアB3》は初期モデルだけでなく、現在販売されているモデルも含めて4つのモデルを展示。組み立て工程の映像も公開します。デザインした家具が載るカタログなどの関連資料も展示され、ブロイヤーのデザインを多方面から把握することができます。
展覧会名 | マルセル・ブロイヤーの家具: Improvement for good |
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会期 | 2017年3月3日(金) 〜 5月7日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし3月20日、27日、4月3日、5月1日は開館)、3月21日(火) |
時間 | 10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで) ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 東京国立近代美術館 千代田区北の丸公園3-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般 430円、大学生 130円 |
公式サイト | https://www.momat.go.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
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