当時の技術が光る寺宝の数々!東大寺と対を成す、真言律宗の大寺
奈良時代後期に、平城京の東大寺に相対する位置に建立された西大寺。創建1250年を記念し、同寺に伝わる彫刻、絵画、工芸品、典籍などの寺宝を紹介する企画展です。25年ぶりに東京にて開催されます。
奈良時代後期、天武天皇の玄孫にあたる女帝、孝謙天皇(称徳天皇)によって発願されました。奈良時代に創建された官大寺を総称する「南都七大寺」の一つに数えられています。平安時代に入ると一時衰退しますが、鎌倉時代の中頃、叡尊(興正菩薩)という高僧が密教において戒律を重視した教え(後の“真言律”)を広め、独自の宗教活動を行って復興。弱者への救済など、社会福祉事業にも力を尽くしました。室町時代の兵火で被害を受けますが、江戸時代に大和生駒山・宝山寺を開いた湛海らの活躍で大きく発展しました。
本展では、国宝「興正菩薩坐像」、重要文化財の「愛染明王坐像」や「文殊菩薩四侍者像」など、西大寺が所蔵する仏像、肖像、仏画、舎利塔、密教法具などを一堂に展示します。同じ真言律宗一門の古刹、浄瑠璃寺の「吉祥天立像」、元興寺「聖徳太子立像(孝養像)」、宝山寺の「五大明王像(厨子入)」などの重要文化財、加えて鎌倉極楽寺や称名寺といった東国の寺宝も紹介。彫刻から典籍まで選りすぐりの名品が並びます。
展覧会名 | 特別展 創建1250年記念「奈良 西大寺展 叡尊と一門の名宝」 |
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会期 | 2017年4月15日(土) 〜 6月11日(日) |
休館日 | 月曜日(ただし5月1日は開館) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 三井記念美術館 中央区日本橋室町2-1-1 三井本館7F >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般1,300円、高大生800円 |
公式サイト | https://www.mitsui-museum.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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