挿絵本の楽しみ 〜響き合う文字と絵の世界〜

時代に合わせた文字と絵が響き合う独自の世界

書物に絵を入れて、内容を分かりやすく読者に伝える挿絵本。古来から今まで、どのような挿絵が描かれてきたのかに焦点を当て、時代背景と共に、文字と絵による独自の世界の魅力を掘り起こす企画展です。

本展では、主に中国の明・清時代と、日本の江戸時代に作られた本の中から、解説書、記録類、物語など多彩な挿絵本を選び、その時代背景とともに紹介。1章 神仏をめぐる挿絵、2章 辞書・参考書をめぐる挿絵、3章 解説する挿絵、4章 記録する挿絵、5章 物語る挿絵の5章立てで構成します。
 日本人も親しみのある「法華経」を絵解きした『妙法蓮華経変相図』は、菩薩や地獄などが図解されることで分かりやすく経文の内容を伝えています。そのほか、官吏登用試験「科挙」の受験参考書として作られた儒教のテキスト、約2,000種の植物を写生した日本初の本格彩色植物図譜『本草図譜』、江戸時代を代表する漂流記『環海異聞』、中国・元の時代に作られた戯曲『琵琶記』など、さまざまな種類の挿絵が登場。特に『琵琶記』の精緻を極めた彫りという、当時の技術も目の当たりにできます。また、重要文化財の渡辺崋山筆「芸妓図」も特別公開される予定です。

挿絵の意図や、当時の人々の、知識に対する多様な要望を読み取り、挿絵本の魅力を探ります。

「環海異聞」大槻玄沢撰 江戸時代後期(19世紀)写
「本草図譜」(しゃくなげ) 岩崎灌園撰 江戸・天保15年(1844)頃写
開催概要
展覧会名 挿絵本の楽しみ 〜響き合う文字と絵の世界〜
会期 2017年4月15日(土) 〜 5月28日(日)
休館日 月曜日
時間 10:00〜16:30
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 静嘉堂文庫美術館
世田谷区岡本2-23-1 
入館料 一般 1,000円、高大生 700円
公式サイト http://www.seikado.or.jp/
問合せ 03-5777-8600 (ハローダイヤル)
2017年3月更新