広重より約30年早い!風景より風俗主体の五十三次
代表的な浮世絵作品として知られる歌川広重の《東海道五十三次》。その制作から約30年前、葛飾北斎も“東海道五十三次”をテーマに複数のシリーズを制作しました。シリーズの一つである「春興五十三駄之内」が目玉として展示されるほか、北斎が描いた東海道五十三次の魅力に迫る企画展です。
風景を主体に描いた広重と異なり、北斎はグルメ、文化、パワースポットといった土地の風俗を多く描きました。小さなサイズの作品が多いのも特徴です。鳥瞰図など個性的な東海道は人気を博し、後世にも影響を与えました。弟子が描いた東海道の作品も登場しています。
本展は、5章立てで構成。1章では、浮世絵や文学作品を通して“東海道”が江戸の庶民に親しまれるようになったきっかけを紹介、2章では、「春興五十三駄之内」を前期後期あわせて一揃えで展示します。版木の状態が良く、細かな表現や色合いなど、絵師の制作意図が最も反映される初摺が並び、見応えがあります。3章では、グルメや名所などのテーマごとに展観し、4章では、江戸から京まで1枚に収めた「東海道名所一覧」が登場、5章では、弟子が描いた東海道など、北斎の画風が影響を与えた作品を見ていきます。さまざまな角度から北斎の五十三次を楽しめる内容です。
展覧会名 | 開館記念展III 「てくてく東海道−北斎と旅する五十三次−」 |
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会期 | 2017年4月18日(火) 〜 6月11日(日) ※会期中、展示替えあり 前期:4月18日(火) 〜 5月14日(日) 後期:5月16日(火) 〜 6月11日(日) |
休館日 | 月曜 |
時間 | 9:30〜17:30 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | すみだ北斎美術館 墨田区亀沢2-7-2 |
入館料 | 一般 1,000円、高大生・65歳以上 700円、中学生 300円 |
公式サイト | https://hokusai-museum.jp/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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