兵庫県西宮市にある黒川古文化研究所。貨幣、書画、刀剣、銅鏡など多岐にわたる収蔵品の中でも、質、量ともに国内屈指と言われる日本刀コレクションに着目し、平安時代から江戸時代までの刀を紹介します。東京では、ほとんどの刀が初公開となります。
中国、日本を中心とした東洋の古文化を調査研究し、その知識を普及して文化の発展に寄与することを目的に、3代・黒川幸七とその妻イクの寄付によって設立した同研究所。収蔵品は、2代・黒川幸七が収集した中国・日本の美術工芸品、考古歴史資料など約2万点で多岐の分野にわたっています。
本展では、約30口の刀を展示。「短刀 無銘(名物伏見貞宗)」と「短刀 銘 来国俊」の2件の国宝のほか、「太刀 銘 国光」、「太刀 銘 備前国長船住景光」など重要文化財の刀剣11件も紹介します。同じく重要文化財の土屋安親「豊干禅師図鐔」、岡本尚茂「鈍太郎図目貫」、後藤一乗「瑞雲透鐔」など刀装具も展示するほか、武士の描いた絵画なども併せて並べ、武士たちが育んできた美意識についても探ります。刀剣美の世界が堪能できる企画展です。

国宝 短刀 無銘(名物 伏見貞宗)
鎌倉時代
鎌倉時代

重要文化財 刀 無銘(伝長谷部国重)
南北朝時代
南北朝時代

重要文化財 太刀 銘備前国長船住景光
鎌倉時代
鎌倉時代

重要文化財
土屋安親 豊干禅師図鐔
江戸時代中期
土屋安親 豊干禅師図鐔
江戸時代中期

後藤一乗 瑞雲透鐔
江戸時代後期
江戸時代後期
※画像はすべて、黒川古文化研究所 所蔵

展覧会名 | 黒川古文化研究所+泉屋博古館連携企画特別展 「名刀礼賛― もののふ達の美学」 |
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会期 | 2017年6月1日(木) 〜 8月4日(金) |
休館日 | 月曜日(ただし7月17日は開館)、7月18日(火) |
時間 | 10:00〜17:00 ※入館は閉館時間の30分前まで |
会場 | 泉屋博古館分館 港区六本木1-5-1 >> 会場の紹介記事はこちら |
入館料 | 一般 800円、高大生 600円 |
公式サイト | http://www.sen-oku.or.jp/tokyo/ |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
2017年5月更新