畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華

突出した技術を誇るインドの染織技術!近世近代のインド綿布の魅力

近世から近代にかけて染織の難しい木綿布を鮮やかに染め上げ、世界で重宝されたインドの染織布。同時代である江戸期の日本での染織技術やインドで行われていた文様の付け方などを踏まえながら、当時の染織布約150件を展観する工芸分野の企画展です。

1498年にバスコ・ダ・ガマがインド航路を発見して交易がはじまると、インドの染織品はカラフルな美しさと高い技術力でヨーロッパを中心に世界中で人気になりました。日本でも近世初期から木綿布に手書きや木版で模様を染め上げた“更紗”や縞織の間道(かんとう)が輸入され、茶の湯で用いられています。江戸時代後期には、本格的な木綿の生産も開始されましたが、色を染めるのが難しく、日本では藍で青く染めるか、白いままで使われていきます。インドから鮮やかな綿布が輸入されるようになると珍重されますが、高価でその所有はごく一部の高貴な人に限られました。

本展では、日本画家の畠中光享氏が蒐集したインドの染織布コレクションから厳選した約150件を展示します。染、織、絞り、刺繍といった技法を駆使し、馬、花、幾何学模様など多様な模様を浮かび上がらせたターバン、ベッド・カバーなどが楽しめます。繰り返し文様が作れる“木版捺染”、文様を織り出して表す“織”、布に木版でのりや天然樹脂を押し付け、その上から金箔や銀箔を貼った“印金、印銀”、色糸で塗った“刺繍”、糸でくくって白い部分を残すことで文様を作った“絞”など、近世から近代にかけて、日本を含めた世界が憧れたインド染織技術の粋が見られます。

<ベッド・カバー パランポール> コロマンデール・コースト 18世紀後期 手描染、媒染及び防染 木綿 畠中光享蔵
<覆い布> アンドラ・プラデッシュ州、マスリパタム 19世紀初期 木版捺染、媒染及び防染 木綿 畠中光享蔵
<天蓋布> ラジャスタン州、サンガネール 19世紀初期 木版捺染、媒染及び防染 木綿 畠中光享蔵
開催概要
展覧会名 畠中光享コレクション インドに咲く染と織の華
会期 2017年8月8日(火) 〜 9月24日(日)
※会期中、一部展示替えあり
休館日 8月14日(月)、21日(月)、28日(月)、9月4日(月)、11日(月)、19日(火)
時間 10:00〜18:00(金曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 渋谷区立松濤美術館
渋谷区松濤2-14-14 
入館料 一般 500円、大学生 400円、高校生・60歳以上 250円、小中生 100円
※渋谷区民は2割引(金曜無料)
※土日・休日および夏休み期間は小中生無料
公式サイト http://www.shoto-museum.jp/
問合せ 03-3465-9421
2017年8月更新