映画ができるまでの軌跡や制作背景を資料や造形物から紐解く
2016年、『君の名は。』が国内外で大ヒットしたアニメーション監督の新海誠。背景描写の美しさ、奥行き感のある映像、独自の作品世界、デジタル技術の活用など、映画ができるまでに着目し、作品世界の解説や制作の舞台裏などに迫る企画展です。国立の美術館では初めての現役アニメーション映画監督による展覧会となります。
1973年長野県に生まれた新海誠は、2002年、個人で制作した短編作品『ほしのこえ』で商業デビューします。“美しく壮大な世界ですれ違う男女の物語”をテーマに、『雲のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』、『言の葉の庭』を次々と発表。完成度の高い作品は、国内外で高い評価と支持を受けました。2012年には、内閣官房国家戦略室より「世界で活躍し『日本』を発信する日本人」として感謝状を授与されます。2016年に公開された『君の名は。』は、世代や国境を越えて多くの人をひきつけ、世界中で大ヒットとなりました。
本展では、デビューから15年にわたり取り組んできた各映画作品の絵コンテ、設定、作画、美術、映像はもちろん、作品の世界観を体験できる造形物も含めた約1,000点を展示します。2,000平米と、広大な展示空間に合わせて、初公開の制作資料も多数用意。デビュー作『ほしのこえ』から最新作『君の名は。』までを各章ごとにまとめて掘り下げます。繰り返し登場するモチーフやテーマから共通性を探る、いち早くデジタル技術を制作に取り入れた背景、デジタルワークによる映像制作過程の解説、海外への広がりといった同氏ならではの技術や手法について、映像、アニメーション、美術、文芸など、多様な分野のスペシャリストから成る特別キュレトリアルチームが映像、言葉、音楽を交えて解説をしている点が見どころです。それぞれの作品世界を楽しめるフォトスポットも登場します。
展覧会名 | 国立新美術館開館10周年 新海誠展 「ほしのこえ」から「君の名は。」まで |
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会期 | 2017年11月11日(土) 〜 12月18日(月) |
休館日 | 火曜日 |
時間 | 10:00〜18:00 ※金・土は20:00まで ※入場は閉館時間の30分前まで |
会場 | 国立新美術館 企画展示室2E 港区六本木7-22-2 >> 会場の紹介記事はこちら |
観覧料 | 一般 1,600円、大学生 1,200円、高校生 800円 ※11月17日(金)、18日(土)、19日(日)は高校生無料観覧日(学生証の提示が必要) |
公式サイト | https://www.nact.jp |
問合せ | 03-5777-8600 (ハローダイヤル) |
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