没後40年 熊谷守一 生きるよろこび

250点以上が集結!97年の画家の軌跡に作品と資料で迫る

花、鳥、虫など、身近なものを明快な色と線で描く、画家 熊谷守一。細かな観察眼や、独自のテーマ、考えられた技法など、画業に尽くした97年の生涯を振り返りながら、それぞれの時代の作品を展観する回顧展です。

1880(明治13)年に、岐阜県恵那郡付知村に生まれた熊谷守一は、1897(明治30)年に上京。1900(明治33)年、東京美術学校西洋画科撰科に入学して、青木繁や和田三造らと共に黒田清輝や藤島武二などから指導を受けました。1910(明治43)年、故郷に戻り、材木運搬などの仕事を行います。この経験は、後に作品や生活態度に大きな影響を与えました。1915(大正4)年に再び上京し、二科会を中心に作品を発表しながら二科技塾の講師を務めます。1922(大正11)年に結婚しますが、1947(昭和22)年までの間に、次男、三女、長女を亡くしました。戦後は明るい色彩の画風で描き続け、体を壊した76歳以降は自宅からほとんど出ずに97歳で没するまで過ごしました。

本展では、最新の研究成果を踏まえ、代表作からスケッチや日記などの資料まで、250点以上が集います。授業で人体のデッサンを学び、闇の中での物の見え方を研究した「1章 闇の守一」、絵の具を厚く塗り重ねる技法で裸婦像や風景画などを描いた「2章 守一をさがす守一」、くっきりした輪郭線と鮮やかな色で描く画風を確立した戦後の「3章 守一になった守一」に分けて、その生涯と画風の変遷をたどります。若年期から晩年までの制作過程を追うと、暗闇や逆光など特殊な状況における物の見え方を探ったり、スケッチから同じ図柄を複数の作品に用いる方法を編み出したりといった、独自の表現を探求。その細かな観察眼や考えられた制作手法をじっくりと眺め、作品世界に没入できる点が魅力です。

熊谷守一 《猫》 1965年 愛知県美術館 木村定三コレクション
熊谷守一 《鬼百合に揚羽蝶》 1959年 東京国立近代美術館

熊谷守一 《ヤキバノカエリ》 1956年 岐阜県美術館
熊谷守一 《某夫人像》 1918年 豊島区立熊谷守一美術館
熊谷守一 《人物》 1927年 豊島区立熊谷守一美術館
開催概要
展覧会名 没後40年 熊谷守一 生きるよろこび
会期 2017年12月1日(金) 〜 2018年3月21日(水・祝)
休館日 月曜日(ただし1月8日、2月12日は開館)、
12月28日(木)〜2018年1月1日(月・祝)、1月9日(火)、2月13日(火)
時間 10:00〜17:00(金・土曜は20:00まで)
※入館は閉館時間の30分前まで
会場 東京国立近代美術館
千代田区北の丸公園3-1 
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観覧料 一般 1,400円、大学・専門学校生 900円、高校生 400円、中学生以下無料
公式サイト https://www.momat.go.jp/
問合せ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年11月更新